November 11, 2005

フィンランドの学校と図書館

11月7日の記事「日本の子どもの読解力」に書いた
「図解フィンランド・メソッド入門」の姉妹編
「フィンランド国語教科書」が出版されました。



 タイトルは国語教科書となっていますが,
内容は図書館利用教育,情報活用教育,読書教育です。
 読書したら,論理的に解釈する工夫をしています。

 登場する図書館の先生のライラ先生は,
公共図書館の司書らしい。
 p.12「いや、ライラ先生は、図書館のお仕事にもどった
だけなんだ。だから、図書館に行けば、いつでも会えるよ。」
とあります。
 イギリスやスウェーデンでは,School Librarianといって,
市役所の正職員で司書の有資格者が学校図書館を担当します。
おそらくフィンランドも同様の制度なのかもしれません。

 p.16に分類の話がありますが,日本十進分類法の
第1次区分が掲げてあります。
 フィンランドの図書館は
 デューイ十進分類法? 国際十進分類法?
 それとも……
 興味があります。コメントください。
Posted by falcon at 02:53:37 | from category: Main | TrackBacks
Comments

黒牛隆夫:

こんにちは。初めて読ませていただきました。

外国の図書館の事情も面白いのですが・・・
平成の大合併によって、公共図書館や学校図書館にはどのような影響があるのかを教えていただきたいのですが・・・
よろしくお願いします。
(November 12, 2005 14:44:53)

falcon:

 平成の大合併によって,公立図書館の未設置の自治体(正確には地方公共団体)の数が減りつつあります。たとえば,村立図書館を設置していない2つの村と,町立図書館のある町が合併して,1つの町になると,これで2つの未設置自治体が減ることになります。合併後,未設置地域に図書館を設立すれば,望ましいのですけど。司書になりたい人が職場を望むために,図書館を創るのではなく,図書館を利用したい住民が設立を望む働きかけが必要ですね。
 また,合併によって,公務員の余剰人員が図書館へ異動させられる可能性もあります。司書の資格を取得して,意欲的に取り組んでもらえるなら,うれしいのですが,逆に図書館の仕事が嫌になってしまうのは残念です。
 学校図書館も合併による影響が少なくありませんが,むしろ少子化,小中一貫教育,中高一貫教育による統廃合による影響のほうが大きいでしょう。学校の数が減っても,すべての学校に,専任,常勤の司書教諭(有資格だけでなく,意欲を持って取り組める人)が配置されて,学校図書館を使う教育・学習活動が行われるのが理想です。
(November 12, 2005 18:44:11)

黒牛隆夫:

レスポンスありがとうございます。

予算の面ではどの程度影響があるのでしょうか。
図書館とコンビニが連携してサービスを行っている所もあるそうですが、そういった動きは広がっていかないのでしょうか。
(November 13, 2005 16:16:46)

ショーコ:

初めまして。
先生にブログ名を聞き、やって来ました。
何やら難しそうですが、これから読んでみたいと思います。

ではでは、またお邪魔します。
短いですが、まずはご挨拶まで。
(November 13, 2005 18:45:33)

falcon:

 合併すれば、予算が効率よく使えるのではないか、と思いますが、そもそも自治体(地方公共団体)は図書館に予算をあまり使いたくないのです。
 一年間の図書館の資料費は多いところでは数千万円ですよね。公務員の年収は一人あたり六百万円くらいですね。職員を減らせば、資料費を増やすことができます。しかし、サービスが落ちる。職員は少人数で高い専門性を維持できるのが理想です。
 非常勤職員、嘱託職員、派遣職員で補うとしても、安い給与で労働意欲は低下して、専門性は逓減します。最適の人数で、高い専門性を持った職員がいて、資料を豊富に提供できるのが、望ましい図書館だと思います。
 コンビニで借りられるサービスは、選択肢として、あってほしいと思います。ピン・ポイントで必要な本を手に入れるには、助かります。しかし、利用者が図書館に期待していないこと、そして需要が少ないために、広がらないようです。
 図書館の良い点は、関連する本があって、さまざまな分野の本を読めて、借りられることです。
 いろいろな要求を持った人に応えられる図書館が増えると良いですね。
(November 13, 2005 19:09:26)

スウェーデン:

あほう
公務員なんて一人も要らない、奴らはくずだ!
(December 03, 2007 12:48:24)
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