October 20, 2008

国の地方への補助金が不正流用!?怪しい。。。

 「国からの地方への補助金が不正流用されている!?」というニュース。
 補助金は目的が明確なのに、それを不正に流用されているとは!
 あきれて言葉が出ません。
 地方で余るなら、それをもっと有効に使えないのでしょうか。

 使途が決まっていない地方交付金は、どんなふうに使われているのか、わかりません。
 「学校図書館図書標準」に達していない公立の義務教育諸学校(小学校・中学校・特別支援学校の小学部・中学校)へ、学校図書館の蔵書を充実させるために、地方交付金が国から交付されています。補助金と違って、地方交付金は使途が定められていませんから、学校図書館以外に使われても、誰も文句も苦情も言えません。

 「そんなに問題視しているのなら、正々堂々と公に発言したら、どうなんだい!あんたの立場なら、言えるだろ!」
 えええ、大学の授業できちんと説明していますよ。
 けどね、以前、或る市の教育委員会主催の司書教諭講習で、説明しようとしたら、某講師が、「国の政策でもねえ、そんな余計なことを講習で言ってはいけません。私たちは圧力団体じゃないのだから!」と猛然と阻止しました(←以前、ブログで告発したけど)。
 そのうえ、「これだから、大学の先生は困るよ」と小馬鹿にしたように言ったのです。
 学校図書館への国の政策を司書教諭の講習で説明できないのは、なぜでしょうか。

 その某講師は、「この市は学校図書館の資料費は潤沢なのよ!地方交付金なんかもらわなくても、大丈夫なのよ」と言っていたけど、学校図書館の蔵書が「図書標準」に達していない学校があります。「図書標準」に達していても、古い百科事典を使っている学校もあります。

 「たけしのTVタックル」で紹介されていたけど、約4億円も国民の税金をつぎ込んでいる『こころのノート』『心のノート』、あれは無駄です。
 内容は、友情、連帯感、崇高なる自然への畏敬の念、愛国心を煽っているだけ。
 戦争反対、平和な社会の一言もない(←邪推しないでね!『心のノート』のことを問題にしているのだからね)。
 小学校1・2年生用の『こころのノート』(2002年)の学校の図で、職員室、保健室などには教職員がいるのに、図書室(学校図書館)には、司書教諭も学校司書もいない。2005年の補訂版で図書室に人がいる写真が掲載された。つまり、学校図書館に人が必要なんて、国がまったく考えていなかった。もっとも平成15年(2003)から、12学級以上の学校に司書教諭が置くことになったのだけどさ。

22:45:18 | falcon | comments(0) | TrackBacks

十進分類法はライブラリー・コード?

 遅ればせながら、かつてのベストセラー『ダ・ヴィンチ・コード』を読んでいます。

 実在のものをネタにフィクションを作り上げるというのは、なかなか大変だなあと思います。かと言って、Falconの専門外ですから、ケチはつけません。エンターテイメントとして十分楽しんでいます。学説として、マグダラのマリアの問題や聖杯伝説の問題を真面目に取り上げれば、小説ですまされない問題が山ほどあるでしょうけど、小説ですから、堅苦しいこと言わずに、作者の手の内で楽しみましょう。

 さて、気になったのは、作者のダン・ブラウン氏はアマースト大学出身なんですね。アマースト大学と言えば、十進分類法でお馴染みのメルヴィル・デューイの出身大学です。デューイは学生時代、大学の図書館で働き、そのとき十進分類法を思いついたといわれています。デューイの十進分類法は当初アマースト大学図書館の分類法として発表されました。
 アマースト大学の卒業生と言えば、内村鑑三、北海道大学の前身・札幌農学校のクラーク博士(“ボーイズ・ビー・アンビシャス”の名言)など、著名人が少なくありません。

 そういえば、デューイ十進分類法の影響を受けた日本十進分類法も、なんとなく暗号のような気がします。図書館学をしっかり学んだ人は、分類記号を見て、どのような主題かがわかりますね。知らない人には、397.21などは何かの暗号、呪文としか思えませんよね。まさにライブラリー・コードですね。

 先日、ヴィッキー・マイロン著『図書館猫デューイ:町を幸せにしたトラネコ』早川書房を、本屋さんで見つけて、大はしゃぎで買ってしまいました。実話に基づくエッセイのようです。




 『ダ・ヴィンチ・コード』と立松和平さんの『道元禅師』が読み終わったら、読もうとたくらんでいます。

18:47:46 | falcon | comments(0) | TrackBacks