September 07, 2006

焼かれた魚

そろそろ、北海道で水上げされた秋刀魚が店頭に並ぶ
季節になりました。この季節にピッタリな絵本を紹介します。



小熊秀雄の童話『焼かれた魚』が、英訳つきの素敵な絵本で
パロル舎から今年の2月出版されました。
Falconは、以前、北海道の小樽へ行って、文学館で
彼の詩に出会ってから、作品を読んでいます。
小熊秀雄は芸術家村の「池袋モンパルナス」のメンバーです。
(メンバーには俳優の寺田農さんの父で、
小熊秀雄の本の装丁を手がけた画家の寺田政明がいます)
小熊秀雄は歌人,詩人として活躍する傍ら、絵画も数多く
残しています。

『焼かれた魚』はFalconの大好きな作品で、
大学生たちに読みきかせしますが、
小さい子どもには不適切な点があります。
当時の作品には、身体的な理由で不自由を感じる人たちへの
差別的な用語が含まれています。
そのことを理解させて読んでもらいたいと願います。
秋刀魚と動物たちの駆け引きが、とても面白い。
大人は思想的な背景をつい考えたくなりますが、
動物たちのずるい(狡猾な)考えに思わずニヤリとしてしまう
程度にして、楽しみましょう。


Posted by falcon at 12:05:41 | from category: Main | TrackBacks
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