January 27, 2014
パリのブキニスト
実はさー、まだパリにいたんだ。「え、このクソ忙しい時期に、パリに行っていたの?」
想像上のネ、パリだ。
メトロでパリ散歩を楽しんだ後は、サスペンスの世界でパリを駆け巡ってみようというわけ。
セーヌ川の岸辺に緑色の箱が並んでいるの、知ってる?
「ああ、あれね。昼間になると、葉書や小物と一緒に、古本売っている人が立っているわね」
そうそう、ブキニストっていう、古本屋さんのこと。日本で古本屋さんと言うと、東京の神保町の古本屋さんを浮かべるけど、この本に登場するパリの古本屋さんは、セーヌ川の河岸に箱一個で古本や観光客相手に葉書や小物を売っている、どっちかと言えば、露店の古本屋さんだ。
「で、どんな話なの?」
サスペンス小説というより、ミステリー小説かな。銃撃戦やアクション・シーンもあるし、謎解きもある。だから、あまり説明できない。古書店主、つまりブキニストたちが誘拐されたり、殺害されたりする。その真相を探ろうと、アメリカ大使館職員が活躍する。
「なんだか、面白そうね」
アメリカ人がパリで起こった事件に首突っ込むのは、何でやねん、と突っ込みたくなるけど、そこはグッと押さえて、まあまあ楽しめた。古本や図書館が出てくるのかなと待ち構えていたら、フランス国立図書館ミッテラン新館が、ちびっと出てきた。あと、豪邸の図書室が出てきたわ。
「あら、それだけ?」
ん、で、パリの風情が楽しめた。一応、ミステリー小説なので、ここまでの紹介で、やめとく。
今はこれを読んでいる。
本をとことん愛している男たちの物語、実は実話なんだ。まるで小説のように話が展開する。これが実話だったとは、信じられない。勿論、図書館も話題に上る。
図書館と本を愛する皆さんに、お勧めの本です。
タイトルに「図書館」を含まない本は、実に興味深い。
申し訳ないけど、この公式とも言える原理は変わらないようだ。
Comments
No comments yet