November 23, 2013

暴れん坊図書館長

 全国図書館大会福岡大会に参加してきました。

 大会が開催される前日に福岡へ飛行機で飛んで、大会初日の当日の午前中、北九州市立図書館へ行きました。博多から快速電車で50分位乗ったかなあ、西小倉駅で降りて、バスに乗って行こうとしたら、歩いて行ったほうがいいと忠告され、小倉城の周りを散策しながら、図書館へ向かいました。

 何故、行ったのかって? それは今年公開された映画・実写版『図書館戦争』のロケ地だったからです。さすがに時間が無かったので、激しい攻防戦のロケ地だった美術館まで足を延ばせませんでした。
 図書館からの帰り道、小倉駅へ向かって、森鴎外の旧宅(小倉時代の前半に住んだ家)、森鴎外が住んでいたもう一つの家の跡の石碑を尋ね歩いて、ちょっとした文学散歩になりました。心残りが松本清張の足跡が辿れなかったことです。松本清張文学館が小倉城の堀端にあったのですが、時間が無くて、入館できませんでした。
 小倉での松本清張と言えば、芥川賞受賞作の『或る『小倉日記』伝』ですよね。地味な作品ですが、味わいがあり、あの感動は忘れられません。

 大会初日の基調講演をおこなったロバート・キャンベルさんの話、江戸時代の湯島聖堂と昌平坂学問所の学寮と書庫の話は大変興味深かったです。

 でね、大会2日目の分科会は午前中、図書館情報学教育部会の分科会に参加したのですが、慶応義塾大学名誉教授の高山先生のお話は「ダメな大学教員の生首を切る」とか、御自分が監修した図書館学の教科書で、相いれない考えを書いた執筆者の原稿を抹消したとか、なんだか物騒なお話で、しかも、「教育」というテーマから離れて、図書館情報学の学問をどう大切に守り、これをどのように継承すべきかという「学」の話だったようです。無論、Falconの理解の仕方が悪く、他の聴衆の方で「いや、そんなことはない、立派で御尤もな話だったよ」と思った方も大勢いるでしょうけどね。学問としての図書館情報学の話は学会で話してくれるなら良いのですが、ここは日本図書館協会の教育部会ですからね〜〜〜。
 明星大学の二村先生の図書館司書課程の教科書づくりの話は、共感できたし、学生のことを気遣って、文章の細かい字句までも配慮されていることがヒシヒシと伝わってきました。
 なんだか、午前中の分科会は何とも言えない奇妙な印象でした。

 午後は職員問題の分科会に参加しました。
 いや、こちらは、しみじみさせられたり、ワクワクさせられたり、なるほどとガッテンしたり、これこそが全国図書館大会の分科会だよねえって、感じでした。
 でね、鹿児島県指宿図書館の暴れん坊館長・下吹越さんの話に感動しました。特にファンドレイジング(資金調達)の話です。これこそが分科会のダイゴ味です。

Posted by falcon at 18:55:44 | from category: Main | TrackBacks
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