December 19, 2011

もうひとつ、ついでに指摘しておこう

 文部科学省が大学の新設、学部の新設を認めている、歯止めをかけずに黙認しているのは、文部官僚、つまりはキャリア組の「天下り」先を確保するためである。
 ●●法人への天下りは今でも頻繁にあるが、一応、規制されている。それに対して、大学は利権が絡まないと考えられていて、事実上、「天下り」にはなっていない。だから、堂々と事務職員や教員に天下っている官僚がいる。
 大学に天下り官僚がやってくれば、入学定員が割れてしまっても、「お取りつぶし」は免れる。正確に言えば、免れる可能性は高い。文部科学省のお役人は、かつての先輩が先生になった大学をつぶすわけにいかないし、自分たちの天下り先が無くなってしまっては一大事である。入学定員が割れて、募集定員停止になりそうになっても、4年制大学は、在籍している学生がいる以上、少なくとも4年間の延命措置が図られる。その間に、努力して、入学定員を確保すれば、復活する可能性がある。
 そして、文部科学省に限らず、他の省庁のキャリア組役人の「転職先」、事実上、「天下り先」の確保のためには、大学を増やすしかない。
 それに学校の校長だった人が経歴を生かして、教育学部の教員になっている。事実、退職間際の校長先生が、物欲しげにすり寄ってきたことがある。Falconはこうした泥臭いことが嫌いな、潔癖人間なので、素知らぬ顔して適当にあしらった。
 少子化なのに、一向に減らない大学と学部。そこには、実に巧妙な「からくり」がある。

 みのさん、国家公務員の悪口を言う前に、このからくりを説明してくしてくれないかなあ。

Posted by falcon at 01:20:30 | from category: Main | TrackBacks
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