March 02, 2011

コレステロール?あれ捨てロール?

 なんだか、NHK「ためしてガッテン!」の小野アナウンサーがテーマを解説するときの口調が移ってきそう。

 先日、コレステロールについて書き込んだ後、図書館で田中秀一著『「コレステロール常識」ウソ・ホント』(講談社ブルーバックス)を借りて読みました。珍しく一気に読めました。

 

 著者は読売新聞の記者で、医学ジャーナリストです。医師ではないので、その点は押さえておきましょう。解説が丁寧で、手堅いので、大いに参考になります。
 それから、医療情報に限らず、統計データを読みこなして、正確に判断することが大切だということが、よくわかりました。常識とか通説に騙されないことが大切です。「読書離れが進んでいる」「若者はだめだ」「ゆとり教育で子どものモラルが低下した」という通説は、どんなに権威のある人が言っても、まともに信じてはいけないことです。自分で統計データを吟味して判断しないといけません。

 「まだこだわってるの?」
 「そんなことありませんよ、これはメディアリテラシーの問題です」

 この本を読んで、確実にわかったことは、コレステロールが人間の健康維持にとって不可欠な物質であることです。人間の体を形成する約60兆個の細胞の細胞膜に含まれていて、コレステロールが不足すればさまざまな病を発症する可能性が高くなります。
 コレステロールは食物で油脂として摂取して吸収するだけでなく、肝臓で生成されてもいることです。
 コレステロールの基準値は個人差があり、その人に合ったコレステロールの値があることです。人によってはコレステロールが高めでも健康である場合があります。つまり、コレステロール値が高くても動脈硬化になりにくい人もいるのです。
 HDLコレステロール値(いわゆる「善玉コレステロール」だが、とりあえず「善玉・悪玉」と呼ぶのは誤解を招くので、やめましょう)が低く、中性脂肪が高いと心配な場合もあるようです。

 コレステロール値が高いと指摘されたら、専門の医師に相談して、十分な説明を受けて、治療するのが確実ですね。コレステロール値を下げすぎないことも大切なことです。

 この本とは関係なく、これは以前から気になっていることですが、食器を洗う時に使った中性洗剤が食器に残っていると体によくないのではないかという疑問です。海外の国や地方によっては洗剤をたくさん使って、十分にすすがず、食器に残す習慣があるらしいのですが、中性洗剤が食物とともに体に取り込まれると、肝臓に蓄えられてしまい、なかなか代謝できないようです。それによる健康被害は報告されていませんが、以前読んだ新聞記事によれば、中性脂肪を増やす原因にもなっているようです。
 このことは中学時代から気になっていて、理科の先生や保健室の先生(養護教諭)に尋ねたのですが、あいまいな答えだったり、突っぱねられたりしました。学校図書館でも調べようがなかったし。
 そこで、Falconは洗剤を薄めて使って、すすぎを徹底することにしています。中性洗剤は洗浄力が高いので、薄めて使っても十分に洗えます。

Posted by falcon at 09:46:38 | from category: Main | TrackBacks
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