August 14, 2010

注目!「沖縄マンガ」展

 沖縄へ行くなら、沖縄県立博物館・美術館へ行くことを勧めます。

 まず、博物館ですが、昔は首里にあり、首里城の帰りに立ち寄るのにちょうど良かったのですが、暗い感じで、展示もイマイチ冴えませんでした。
 現在、おもろまちへ移転して、リニューアルしました。沖縄の自然、歴史、民俗、美術工芸をばっちり学べます。展示もわかりやすく、驚きと発見の連続です。天気が悪くて、ビーチへ行けないときは、1日たっぷり過ごせます。
 博物館では、企画展で古代エジプトのミイラ展(8月20日まで)を開催中です。「沖縄まできて、古代エジプトのミイラかよ!」と思うかもしれませんが、これが面白い。オランダ国立古代博物館のコレクションです。大英博物館、ルーブル美術館では見らない貴重な展示品ばかりで、いずれ本土でも開催されるでしょうが、見ごたえあります。常設展とは料金が別なので気を付けてください。

 美術館では企画展「沖縄マンガ」展を開催しています。
 入館する前は、「そこそこの面白さかな」と思って、飛行機の出発時間まで時間つぶしのつもりでいました。
 ところが、思わずぐいぐい引き込まれました。とにかく、面白い。沖縄で活躍する漫画家、本土で活躍する沖縄出身の漫画家、沖縄をテーマとするマンガ、沖縄の歴史・現在を映し出すマンガを特集していて、笑ったり、頷いたり、久しぶりに知的好奇心をかきたてられました。山咲トオルの作品もあります。以前、川崎ミュージアムで開催されたフランスのバンドデシネの展示と良く似ています。まさに沖縄のバンドデシネです。本土でも企画展が開催されることを期待しています。
 「沖縄マンガ」展は8月29日までです。
 美術館と博物館の料金は別ですし、さらに企画展「沖縄マンガ」展は美術館と別料金です。ただし、美術館1日券を買うと「沖縄マンガ」展と常設展を観ることができます。儀間比呂志の版画は素晴らしく、沖縄の現代美術、東南アジアの現代美術を堪能できます。

 沖縄で水族館、戦跡巡り、鍾乳洞、グスクめぐりと観光地はたくさんありますが、博物館、美術館めぐりもなかなかの通です。
 リピータの人にお勧めです。

Posted by falcon at 19:08:34 | from category: Main | TrackBacks
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