April 04, 2010
もうこうなりゃ、Les Rita Mitsoukoだ!
Falconがフランス語を勉強し始めたころ、NHKテレビフランス語講座でレ・リタ・ミツコの『マルシア・バイラ』のビデオ・クリップが流れたことがあった。もう言うことなし。カッコ良すぎ。
まず、日本でレ・リタ・ミツコに匹敵するアーチストは、そう簡単に見つからない。あえて言えば、『おどるポンポコリン』を歌ったB.B.クイーンズぐらいだろうか。かなり昔の「たま」って言うグループがいたけれども、レ・リタ・ミツコの衝撃には勝てない。
「もしかして、『放浪記』を演じる女優さんのこと?」
それは、森光子。
「アントニオ猪木さんの元の奥さんのこと?」
それは、倍賞美津子。
「じゃあ、メガネかけた、お笑いの、東京外語大学卒業したあの人?」
それは、光浦靖子。ミツコじゃない!
レ・リタ・ミツコはフランスの夫婦デュオで、ミツコと言っても、別に日本人っていうわけではない。残念なことに、夫のフレッドが2007年にガンでこの世を去ったため、レ・リタ・ミツコの活動は停止したらしい。lesは複数の名詞に付く定冠詞なので、グループの名前の前に付くことがある。レ・ネグレス・ヴェルトLes Negresses Vertes(またまた、Negressesの最初のeにアクサン・テギュが付きます)がその例。
レ・リタ・ミツコが来日した時、渋谷のクラブ・クアトロで盛り上がったよなあ。
「え、Falconさんって、コンサートとか、クラブに行くんですか?」
うん、まあね。たまに行きますよ。周りの熱気から浮かない程度に、踊ったり、唄ったり、盛り上がりますよ。
「意外ですねぇ」
公務員していた時、渋谷のクラブで盛り上がってしまって、4月の辞令のとき、休んでしまいました。課長が笑いながら、叱ってくれったけ。
『マルシア・バイラ』は、乳がんで亡くなったアルゼンチンのダンサーのマルシア・モレトに捧げられた厳粛なテーマの曲なんだけれども、ものすごくシュールリアリズムで、始め聞いたときはぶっ飛んでしまった。
レ・リタ・ミツコを聴き始めたら、もうフレンチ・ポップの世界から抜け出るのは難しくなる。
Comments
No comments yet