September 08, 2009

ミラノのカエル

 レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた『最後の晩餐』が残された、ミラノのサンタ・マリア・デラ・グラッツェラ教会の中庭の池には、4匹のカエルの口から水が噴き出す噴水があります。
 おそらく、『最後の晩餐』を観おえて、さっさと教会を後にする人が多いから、4匹のカエルの噴水なって気にも留めないでしょう。そのユーモラスな姿に、ふと心がいやされます。お見のがしなく。

 実は『最後の晩餐』を観るには予約が必要ということに気がついたのは、出発の1日前でした。ミラノへ行くのに、『最後の晩餐』が観られなかったら、全く意味がありません。ガイドブックの情報をもとに、インターネットで予約をしようと思ったら、公式ページは8月中、一時中断していました。そのため、業者のページでも予約ができませんでした。
 そこで、ミラノ到着の翌日、ホテルの朝食を食べ終え、地下鉄でカルドネ駅へ直行、教会を目指しました。ミラノは曲がりくねった道が多く、道の名前が長い(人名が多い)ので、地図を見ても、わかりにくかったです。道しるべも少ないので、少し迷いました。
 やっと教会へ到着。チケット売り場へ飛び込むと、すでに「Sold out」の表示がありました。予約券を握りしめた人が列を作っています。(ダメでもともと、聞くだけ、聞いてみよう。もし観られなかったら、またいつかミラノに来ればいい)と内心、あきらめて、英語でチケット購入が可能か?尋ねてみました。
 「問題ありません。5分待ってね」
 チケットが購入できました!
 5分待っていると、ガイドの人が現れて、古い食堂へ導いてくれました。

 見学はきっちり25分です。『最後の晩餐』の反対の壁に書かれた『キリストの磔刑』もなかなか見ごたえがありました。
 8月の後半の土曜日で、ハイシーズンを少し外れた時期、朝早かったので観ることができました。できれば予約したほうが確実です。旅行業者へお願いしてみるのも一つの方法です。それがだめなら、当たって砕けろでチャレンジしましょう。

 さて、ミラノでは3つの絵画館を観ましたが、最後に訪れたアンブロジーナ絵画館で、宗教画の中でカエルがひっくり返っている絵を発見しました。あまり日本では知られていないでしょう。よほど注意しなければ、カエルだと気がつきません。
 図像学的に考えて、何か意味があるのでしょうか?

 ミラノでは色々発見しました。それは、またあとで。



Posted by falcon at 05:52:44 | from category: Main | TrackBacks
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