July 05, 2009
分類法の謎:ツバキ、茶、すみれ、パパイヤ
日本十進分類法は生物学に関して納得できないことが多い。497.85 ツバキ目に「茶、すみれ、パパイヤ」とある。
茶はツバキの仲間であるから問題はない。
「すみれ」はスミレ目、あるいはスミレ科であり、ツバキとは関係がない。スミレは植物分類で分けにくい種類のようで、以前の植物分類でスミレ目であるが、最近の植物分類ではスミレ科となっている。
ところで、調べてみて、驚いた!
パパイヤは、ツバキの仲間ではないようだが、なんとスミレの仲間である。春になると可憐な花を咲かせるスミレと、熱帯果樹のパパイヤが同じ仲間だったとは知らなかった。
ところが、改めて調べてみると、ゲノム分析によるAPG植物分類体系では、パパイヤはアブラナ目になっていて、ワサビに近いとされている。ワサビは十字花、アブラナの仲間であることは知っていた。ワサビの苦みは大根やキャベツの苦みに近い。うーん、確かにパパイヤの味がワサビっぽく感じないわけではないけど。
結局のところ、植物の分類はわからないことだらけ。
これじゃ、日本十進分類法が正しいのか、間違っているのか、わからない。
日本十進分類法新訂10版では、できる限り最新の成果を反映してもらうことを祈るしかない。
謎はますます深まってきた。
ちなみにマンゴーはウルシの仲間である。なので、ウルシで皮膚がかぶれる人は要注意で、マンゴーを食べた後、口の周りがただれたりする可能性がある。Falconは沖縄にいた時、マンゴーをよく食べた。幸いに1度もただれたことはない。
ああ、念のため言っておくが、本屋に『植物図鑑』が並べてあったから、思いついたわけではない。
かなり以前から、気になっていたことだ。
邪推されたら、困る!!
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