April 06, 2009

番外編 : 川崎へ ラッキーナンバー85

 4月5日日曜日、うららかな陽射しに誘われて、川崎大師へ行った。
 京急川崎駅で電車に乗り込むと、車内はフランスへ逆戻りしたかのように外国人の比率が高い。英語、ドイツ語、スペイン語、中国語、エトセトラが飛び交う。
 「ねえ、あそこへ行くの?」
 「ああ。君は初めてかい」
 「ええ、あなたは行ったことあるの?」
 「去年」
 みんな、含み笑いで会話していた。

 実は、毎年4月第一日曜日に金山神社のかなまら祭りが開催されている。
 川崎大師駅の駅前は、大変な人だかり。
 若宮八幡宮に参拝する。境内にはお囃子が鳴り響いている。
 境内に集まってくる人は、ご神体をかたどった飴をペロペロなめている。境内で祭りの模様をアナウンスする人が「境内の外では、なめないようにお願いします。ここだけですよ、なめてもいいのは!」電車の中では、恥ずかしくて、なめたくなっても、なめられないよ。
 1月のブログにも書き込んだけど、若宮八幡宮に併設されたのが金山神社。金山神社は、どちらが本来なのか、わからないけど、一応、鍛冶屋さんをはじめとした金属加工業者の守り神であり、安産祈願、家内安全、エイズなどの疫病退散の神である。
 それほど広くはない境内に所狭しと屋台が出店している。野菜コロッケと海老フライを買って頬張った。どちらも100円。安くて、おいしかった。
 昼過ぎに、御神輿が戻ってきた。迎え囃子が高鳴ると、町内を練り歩いた御神輿が戻ってきた。大勢の人が車道をはみ出し、懸命にシャッターを切る。屋根の付いた御神輿の中には黒々とした雄々しい御神体が、その次には「エリザベス様」という異名のあるピンク色した御神体、もう一つ屋根の付いた御神輿の中にチン座する御神体が鳥居をくぐってゆく。御神体にはそよ風に吹かれて散った桜の花びらが降りかかる。
 御神体は「ポルトガル語で85」である。

 「えっ、なんだい、そのポ、ポ、ポルトガル語の85って言うのは?! この〜、もったいぶった言い方しやがって」

 えっ、御神体のことを聞くの? イヤ〜ン、恥ずかしくて答えられないじゃない。とにかく、ポルトガル語の85よ!

 折角来たのだから、川崎大師にもお参りした。
 ちょうど4月1日から8日まで、お釈迦さまの生誕を祝う「花祭り」で、本殿前の小さなお釈迦さまの像に甘茶を掛ける。願を掛けて祈った後、甘茶を頂く。
 おみくじに、またチャレンジした。
 出た番号は八十五番。
 
 大吉だった。

 作り話じゃないよ、八十五番は大吉なんだから。やったー、チェインジだあ。

 さて、フランスから帰国して疲れもピークだが、気分も一転。

 川崎駅に戻り、川崎市立川崎図書館に立ち寄った。そういえば、『図書館危機』で問題を起こした砂川一騎が配転されたのが、川崎の図書館だったっけ。変なことを思い出してしまった。
 チェインジ、チェインジ、忘れましょう。




Posted by falcon at 00:13:46 | from category: Main | TrackBacks
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