September 10, 2008

もったいない図書館

 先週、矢祭町もったいない図書館へ行ってきました。
 上野駅から常磐線の快速、普通電車を乗継いで、水戸駅から水郡線で東館(ひがしだて)駅へ、片道約4時間の旅でした。福島県矢祭町は茨城県との県境にあります。のんびりとしたオーソドックスな日本の初秋の光景が広がるなかに、図書館があります。列車の窓から、「矢祭町もったいない図書館」が見えました。駅からは徒歩で3分ほどの近さです。

 入り口の建物は公民館です。入って右奥が図書館です。もともと体育館(武道場?)だったそうです。寄贈された図書が予想外に多く、閲覧室のほかに書庫にも蔵書が収蔵されています。書庫は2階建てで、集密書庫が4箇所あります。

 購入は一切せず、寄贈される図書を受け入れている図書館です。館長さんの話によると、現在の蔵書は42万冊を超えるそうで、一応、原則として寄贈は受け入れていないそうですが、最近3年間に刊行された図書で状態のよいものを受け入れているそうです。同じタイトルの図書が重複した場合は、町内の分館、学校図書館に配置しているそうです。

 寄贈される図書が文学に偏ってしまい、どちらかといえば、自然科学の図書が少なく、蔵書の分野の偏りを何とかしたいと館長さんがおっしゃっていました。

 基本的な方針が寄贈書を受け入れるので、雑誌・新聞の購読がありません。新聞は、とりあえず、当日分を町役場から持ってくるようです。
 寄贈される図書を受け入れる方針と、新しい図書、雑誌、新聞を受け入れられない問題。なかなか解決できない難しい課題がありますね。

 帰りの電車を待っていたら、駅舎の壁に3センチくらいのアマガエルが6匹、体を縮ませて休んでいるのに気がつきました。円らな瞳がとてもかわいらしかったです。
 往復約8時間の電車のたびでした。

Posted by falcon at 23:40:03 | from category: Main | TrackBacks
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