November 19, 2007

大学図書館の地域開放

 もう一言、書き込まないと眠れない。

 大学図書館の一般開放、地域開放がさかんになってきた。それは大学への入学者の減少が問題となっているので、大学の学長は大学図書館を「広告塔」にして、少しでもアピールしたい考えである。高校生、中学生に使ってもらって、是非、うちの大学へ入学してくださいと訴えたいのであろう。

 しかしながら、安易に地域開放することが良いことなのか、改めて考えてほしい。
 大学図書館は夜間開館しているところが少なくない。特に都市部の大学には多い。午後9時くらいまで、開館している。すると、地域の高校生や中学生が、中間試験、期末試験、入学試験の頃に、教科書持込でわんさかやってくる。ペットボトル、缶ジュース、飲み物、食べもの持込で散らかし放題、ケータイで話し込む、騒ぐ、果てには館内で鬼ごっこをはじめる、入口にたむろする、夜は危険なので、小学生を親が車で送り迎えするという惨状になる。信じられないことかもしれないが、本当に起こる。そこで、途端に入館を制限すれば、大学側に「勉強部屋が無い子供たちのことを考えろ!」「塾に行けない子供たちのことを考えてほしい!」との苦情が押し寄せる。

 はっきり言おう。これは地域開放した大学の責任問題ではない。
 そもそも、本来なら、学校図書館に行くべき子供たちを、大学図書館に押し付ける保護者と学校がおかしい。また、大学は地域開放する時に、地域との取り決めをしないで、入学者の増加を狙う下心で受け入れる迂闊な姿勢に問題がある。
 夜、図書館で勉強したい子供がいるなら、学校図書館を開館しておけばいい。といえば、学校図書館指導員、学校司書の方々の不平不満が滲み出た顔が思い浮かぶ。
 「冗談じゃない!、あたしたちにも生活があるんだよ、分かった面(ツラ)で、えらぶったこと言うんじゃねぇ」
 (Falcon)「ブログだから、面はみせてないけどなあ」
 「うるせい、さっさと失せろ」
 おー、こわっ。

Posted by falcon at 03:11:04 | from category: Main | TrackBacks
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