September 03, 2007

よだかのほし

 話は違いますが、Falconは子どものころ、宮澤賢治の『よだかのほし』を読んで、肉が食べられなくなりました(魚は食べていましたが)。だって、カブトムシを飲み込む時のよだかの気持ちを考えると、生き物を食べるというのは辛く悲しいことですから。
 大学に入学して、あることがきっかけで肉を食べるようになりました。それでも、いまだに肉を食べるとき、牛さんや豚さん、羊さん、鶏さんの気持ちを考えてしまいます。
 おかげで、痩せているため、メタボリック・シンドロームになってないし、血液検査ではバッチリ正常値で、お医者さんからは「完璧すぎるほど完璧」と褒めちぎられるほどです。

 チュニジアへ行くと、肉屋さんの店頭に子牛の頭が掲げてあったりします。あれは「新鮮な肉があるよ」という目印です。虫が好きで、動物好きの私には、辛く悲しくなります。

 人間は動物です。植物も、他の動物も、菌類も、とにかく他の生きものを食べなければ、生きてゆけません。
 生きてゆくというのは、さまざまな犠牲をともなっています。だからこそ、命を無駄にしてはいけません。他の生き物の命を少しずつ頂いて(食べて)、命をつないでいます。
 子どもが「人を殺して何故いけないのか?」「生きものを無駄に殺して何故いけないのか?」と問いを発したら、Falconは答えてあげられる自信があります。命をつないでゆくことが、生きものがしなければならない最大のきまりであるからです。

Posted by falcon at 01:22:22 | from category: Main | TrackBacks
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