August 27, 2007

待ちに待った世界遺産チュニス旧市街

 9月16日のTBSの世界遺産では、チュニジア共和国の首都チュニス旧市街が登場します。待ってました!よっ、大統領!元大統領は、チュニジア建国の父ブルギバです。

 鋲などを打って、さまざまな模様を描いたチュニジアン・ドア、スーク(市場)に漂う香辛料の香り、礼拝の時を告げるアザーン、旧市街の狭い通路で売られているサボテンの実、夜のしじまに漂うジャスミンの香り、干し柿のようなデイツ(ナツメヤシの実)。。。。。。
 チュニスを訪れたら、是非ハマム(公衆浴場)に行きましょう。町のあちらこちらにあり、曜日や時間帯によって休業したり、男性専用、女性専用に変わったりします。もとから男性専用、女性専用のハマムもあります。有名なのはハマム・カシャシーンです。入口にペンキで小さく「ハマム(勿論、アラビア語か、ブランス語で)」と書かれてあったり、ハマムは看板を掲げていることが少ないし、ガイドブックに紹介されていないハマムも多く、地元の人に場所を尋ねるのが一番です。英語は若者なら片言は話しますが、アラビア語かフランス語で尋ねてください。きっと親切に教えてくれます。ハマムの周辺には、大体、床屋、つまり散髪屋、美容院があります。ハマム・グラナは散髪屋の奥にあったくらいです。それから、下着(男性用はビキニタイプが多い)を売っているお店が集中しています。というのも、ハマムでは同性であっても局部は絶対に見せてはいけません。同性愛にハッテンすることを防いでいます。そのため、水着、下着、場合によってはタオルや、麻袋のような布(キリストが磔のときに身につけた布みたい)を持参するか、近くの店で買うか、ハマムで借ります。日本の銭湯のように男同士だからと言って全裸になってはいけません(逆にイスラムを信仰するムスリムが、日本の銭湯で全裸になることをためらう)。
 入口には番台があり、料金を払います。これは日本の銭湯そっくりです。番台のおじさん、おばさんは、気さくで、お金を払うと、おしゃべりが止まりません。「日本人かい、よく来たなー、ゆっくりしていけよ」、付き合っていると、入るのを忘れます。
 ハマムでは、垢すりと整体マッサージを頼みましょう。信じられないくらい安い!値段は交渉で決める場合と、番台で予め払う場合があります。これが気持ち良いです!
 ハマムに入ったら、大きな大理石の台の上に横たわり、じっとり汗が出てくるのを待ちます。下から暖められているので、焼かれた秋刀魚の気持ちがわかる。たっぷり汗をかいたら、桶に水を汲んで頭からかぶります。浴槽のようなのがありますが、身体が浸かってはいけません。足湯のように足を浸けます。古代ローマ時代からのサウナ風呂の伝統が息づいています。
 垢すりとマッサージのおじさん(お兄さん)が登場。あなたが男性なら、アラビア語で「アンタ」と声をかけてきます。アラビア語で男性の二人称が「アンタ」なんです。垢すりは石鹸をつけた専用の手袋で丁寧に身体の隅々まで洗ってくれます。頭もごしごし洗ってくれる。そして、整体マッサージ。終わると力が抜けて、しばらく放心状態。
 そんなこんなで、時が経つのも忘れて、ハマムでくつろいでしまいます。

 チュニス旧市街(マディナ)には、いくつか図書館があります。
 ザイトゥナ・モスク(グランド・モスク)の近くには、チュニジア国立図書館旧館があります。ここは歴史的な建造物の一つで世界遺産に指定されています。今は見られるか分かりませんが、縦長の大きな目録カードがあります。パスポートを見せて、書類を書くと、観光客でも利用できます。ただし、書類審査に時間がかかるので、利用する3日前までに申請しましょう。
 旧市街の外(カスバ地区)の官庁街に、国立図書館新館があり、雑誌と新聞を所蔵しています。新館の近くに国立公文書館があります。(このあたりは、もとは墓地だった)
 旧市街の中には、チュニス歴史図書館があります。ここは歴史的な資料を収集して公開しているチュニス市の図書館です。
 それから、旧市街の入口の海の門(フランス門)周辺にブリティッシュ・カウンシルの図書館があります。
 チュニス大学の図書館も是非訪れてください。トイレのブログで紹介しましたね。チュニス大学はアフリカで早い時期に図書館情報学の教育が始まりました。
Posted by falcon at 01:39:58 | from category: Main | TrackBacks
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