March 20, 2006

JAPONフランスのBDとマンガ

 マンガは,今や英語でもフランス語でも,通じます。
 日本のマンガ文化は世界のサブカルチャーになっています。

 「JAPON」はフランスのマンガ作家と日本の漫画家のアンソロジーです。

 日本では,フレンチコミックと言われていますが,フランス語ではBande dessinee(バンド・デシネ→eアクサン・テギューが入力できない)と言います。略してBD(ベーデー)とも言います。「タンタン」はベルギーのエルジェ作のBDです。

 フランスのBDの多くが,albumという大判のハードカバーです。albumは,文字通りアルバム写真集のことですが,フランス語では大判のハードカバーの絵本のことも意味します。BDにはソフトカバーもありますが,大判で,日本のコミック本,つまり新書本と同じ大きさのものはありません。
 2003年川崎市民ミュージアムで開催された「フランスコミック・アート展」は興味深いものでした。このとき販売された図録は,フランスのBD入門と言えるほど充実しています。

 「JAPON」のBD作家の一人ニコラ・ド・クレシーは,フランスでは売れっ子です。「天空のビバンダム」は架空都市ニューヨーク・シュル・ロワールに上陸したアザラシを主人公に繰り広げられる悲喜劇を描いています。2003年の頃,日本ではちょうど「タマちゃん」ブームでしたので,面白かったです。

 日本ではなかなかフランスのBDを入手しにくいのですが,東京ではフランス語の書籍を取り扱っている欧明社(飯田橋),アート系の洋書を扱っているロゴス(渋谷・パルコ)などで買い求められます。

 パリにはBD専門店があります(2年前訪れたときは見つけられなかった)が,レ・アールのFNACでも,かなりの品揃えです。レ・アール駅はいくつもの地下鉄やRERが交差するパリの交通の要衝です。地下街にショッピングセンターがあり,周辺にはポンピドー・センター(国立近代美術館やBPI公共情報図書館が入っている)などがあるので,パリを訪れた観光客なら,1度は乗降するはずです。
 FNACは書籍,音楽CDなどのメディアショップです。サンジェルマン大通周辺は別として,パリでは本屋がほとんどありません。なので,レ・アールのFNACは,観光客にはとても便利です。インターネットでも購入できます(日本への送料がイマイチ高い)。

 BDとは全然関係ないけど,
 レ・アール駅の地下街には,公共プールがあります。Falconはパリに行くと必ず1度はこのプールで泳ぎます。パリズィアン,パリズィエンヌたちと泳いでいると,飛行機の旅で強張った身体がほぐれて,日本人であることを忘れます。50メートルありますから,たっぷり泳げます。
 ここのプールについては,またいつかブログに書きます。
Posted by falcon at 23:29:56 | from category: Main | TrackBacks
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