June 13, 2015

移民局へ

 いままで、ずーっと気になっていたことです。やっとビザの延長手続きが完了しました。たいてい到着から1週間以内に移民局に通知して、それから3週間程度で手続きのための召喚を受けるそうです。フランス到着から3か月を過ぎると、国外退去の可能性も。。。
 そうなったらそうなったで、EU以外の国に逃れても、と思っていましたが、そうもいかない事情もある。
 昨日、必要となる収入印紙をわざわざ税務局まで行って購入しました。タバコ屋でも購入できると説明にありましたが、241ユーロですから、無かった場合も考えて、税務局まで足を運びました。もう窓口での会話は問題ありません。自分でも知らぬ間に話している。霊が乗り移ったかのように。
 帰りがけに、よそ行きのシャツを購入。パリのブランドCafe Cotonのシャツ。色がきれいだったので、プールの帰り、ショーウインドーを眺めていました。サイズも豊富で、店員のマダムも的確にサイズを選んでくれました。1着80ユーロ、3着買うと160ユーロ、つまり2着分です。3着買いました。

 今朝、雨の降る中、移民局へ。幸い宿舎から徒歩5分もかからない、すぐ近くです。予定の5分前につきました。受付で書類を見せたら、「フランス語わかる?」「はい、もちろん」「それなら上の階へどうぞ」と言われて、上の階へ上がると、「すみません、待合室で待っててください」と言われて、座って待っていました。(きっと何十分も待つに違いない)と内心、思っていたら、1分も経たないうちに呼ばれました。
 「パスポート、顔写真、収入印紙、必要な書類を提出してください」
 「わかりました、写真切り取っていませんけど」
 「はい、ハサミ」
 写真は糊付けするのかと思ったら、ホチキスでバチン。
 滞在許可のシールをパスポートとビザで照合して貼付して、
 「手続きは完了です」
 「あの、でも、健康診・・・」
 「健康診断は必要ありません。終わりました」
 移民局の手続きで、健康診断が多くの人を不安にさせていました。というのも、この段階でフランス語が理解できないと、「語学学校か、図書館・公民館でやっている語学教室があるから、行きなさい」と言われます。英語や日本語もわかる職員もいて、無事に済むことが多いとも聞いています。まあ、私はちょっぴり楽しみだったのですが。
 もう2か月も、大きな病気もケガもなく過ごしたので、健康診断は必要なかったのでしょう。あるいはオランド政権が進めている手続きの簡素化のおかげかもしれません。
 実に呆気なく、終わってしまいました。

 移民局から出て、帰ろうと線路下の田舎道を歩いていると車が止まり、中からオジサンが、
 「車の免許の更新に行くけど、どこかい?」と尋ねてきたので、
 「ああ、それなら、すぐそこですよ」と答えました。
 「ムッシュ、ありがとよ」
 移民局と自動車免許の更新、移住民の保健所の合同庁舎だったんです。ブルターニュ地方全土を扱っている割りには、ものすごく小さい建物でした。

 雨は降っていましたが、手続きが終わって、心は晴れ晴れ。雨のレンヌの町も悪くないなあとつぶやく、午前のひとときでした。

Posted by falcon at 02:11:57 | from category: Main | TrackBacks
Comments

katsua:

すみませんが、ちょっと教えてください。多くの人にとって健康診断が不安であるのは、語学教室に行かされる恐れがあるからであるというように読めますが、これは、一定レベルの対話が必要な健康診断を受けることによって、フランス語の理解能力が試され、その結果如何では語学教室に行くことを命じられるというような事情があるからなのでしょうか。
(June 13, 2015 09:26:58)

falcon:

そのような噂話があるだけで、特に問題なく手続きが完了します。日本人を見ただけで、英語で話しかけてくるフランス人が急増しています。ちょうど日本人が外国人に寄ってたかって英語で話しかけるのと同じです。移民局に提出する書類に「会話できる言語」という項目があるので、さまざまな憶測、噂話が生まれたのでしょう。仏検3級程度でも、全く問題ありません。在日フランス大使館でのビザ申請のときのほうが、緊張と不安で死にそうになりました。
(June 13, 2015 11:43:15)

katsua:

ご回答どうも有難うございました。「健康診断」が語学力のレベルの判断材料となるかどうかはさておき、実際には「健康診断」を心配する必要はないということですね。「日本人を見ただけで、英語で話しかけてくるフランス人が急増している」とは、驚きました。フランス人は英語なんて(実際には知っていても)絶対に喋らないと思っていましたので。
(June 14, 2015 21:33:07)

falcon:

「フランス人はプライドがるから、知っていても英語を話さない」という噂は正確ではありません。日本人同様、外国語にコンプレックスがあります。30歳以下の若者ならば、英語を話してくれますよ。挨拶、数字と曜日、右左ぐらいはフランス語で言えると、会話が弾みます。ただし、数字は非常に難しい。100までの数字が言えて、聞き取れるなら、完璧です。就労ビザの取得は制限されていると聞きました。慎重にされるとよいと思います。
(June 14, 2015 22:33:26)

katsua:

そういえばダフト・パンクやフェニックスなどのポップ音楽のグループも英語の歌詞で歌っているので、若者たちの生活には英語はかなり浸透しているのでしょうね。ご教示、ご助言等有難うございました。さて、今頃気が付いたのですが、田舎道で道を尋ねられたとのお話、日本国内に(場所と登場人物を)置き換えて考えるとおそらく有り得ない状況かと思い、大変面白かったです。
(June 15, 2015 13:09:05)

falcon:

Mano Negra(Manu Chaoが属していた)も英語で歌う歌詞が多い。フランスでは外見が東洋人でも頻繁に道を尋ねられます。中国人、東南アジア(ベトナム、カンボジアなど)の中国系移民が多いので、外見に関係なく、フランス語を話せるからです。道を教えることができなければ、「デゾレ、シェパ(ジュヌセパ)」って言えば、相手があきらめるでしょう。ちなみにレンヌ市は外国からの留学生が多い街ですから、英語を話せる人が多い。ブルターニュ地方はケルト系の文化ですから、英国、アイルランドと関係があるからかもしれません。
(June 18, 2015 21:39:57)
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