July 17, 2012

ご心配いただきありがとうございました

 授業評価アンケートの件で、お騒がせしました。

 今年度の前期は、ほとんどの講義で授業評価アンケートを取ったのですが、思えば、授業の本質的なこと、つまり、教えている内容には何も問題はありませんでした。

 ケチのつけどころが無く、教科書を持っていないことを指摘されたことへの腹いせとか、出席を取るのが少し遅れて1分30秒ていど伸びたことを大袈裟に毎回、授業を延長したとか(都合があって講義終了10分前に終えることが多かった。それなのに公欠について質問してきて、時間を延ばしてFalconのほうが迷惑している!)、隙あらば、こぞって、アンケートに書き込まれてきました。

 Falconの性格は、裏を返せば、それだけ言いやすい、別の言い方をすれば、虐めやすいタイプなのかもしれません。虐められるのは子どものころから慣れています。

 なぜか、今になって、「先生の講義、楽しくて、わかりやすかったです」と、声をかけてくれる学生がいます。

 えーっ、じゃあ、アンケートにひどく心を傷つけること書かないでよ!と叫びたいところですが、アンケートにヒドイ書き込みをしたのは講義の内容をよく理解できなかった可哀想な学生なんでしょう。

 実は、むかしむかし、ある大学で司書教諭講習の講師をしていました。ある年度の講義で毎回、感想を書かせたら、悪辣な、それこそ罵詈雑言を書いていた現職の先生がいました。あまりのひどさに、Falconが夜も寝られないときがあったくらいです。次の年度も受講してくれたのですが、休み時間にボソッと「去年は何だかカリカリしていて、講義の感想、やたらと先生を傷つけることを書いていました」と何気なく、吐露していました。謝るわけでもなく、反省しているわけでもなく、去年の自分を懐かしむかのように語ってくれました。私も前年、苦悶してきたので、彼女が話したときは穏やかに微笑みました。
 不思議なもので、アンケートや感想の時だけ厳しいことを書くのに、しばらくたつと、何事もなかったように振る舞う学生がいます。それで、むしろ、先生の講義が好きでしたと言うのです。それは、一体、何なんでしょう。

 いもむしごんたろうさんが指摘してくれたように、学生たちにとってアンケートなんて、先生に対して、漫才をしかけているののかもしれませんね。それで手加減がわからなくて、平気で傷つけることを書いてしまうのでしょう。

 多くの学生が講義を期待していることがわかってきたので、暑ーい夏を乗り切ろうと勇気がわいてきました。

 

Posted by falcon at 00:45:14 | from category: Main | TrackBacks
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