April 01, 2012

介護に直面!

 三年ほど前、父が胃ガンの手術をした。抗がん剤の治療、放射線照射の治療にも耐えてきたけれども、肺炎を併発して、いよいよ危機的な状況になってきた。
 数ヶ月前から自宅介護を医師から勧められていたけど、頑健な父は遠い先の出来事と考えて、仕方なく訪問看護を二週間に一回受けていた。
 いざとなって、自宅にベッドを置いて、訪問看護を受けるのは、非常に難しいことがわかった。母は若いと思っていたが、老いているため、父の病状を正確にうけとめられない。刻々と父は最期に向かっている。
 運良く、手術を受けた病院に入院した。だが、父のような末期ガン患者は長居はできない。直ちに緩和ケアの病院か、自宅での療養を勧められた。情報では介護の問題に気がついていたが、実際に直面すると釈然としないものを感じる。訪問看護をしてくれる人は本当に素晴らしいけど、父と過ごすのは家族である。さまざまな感情が渦巻く。
 理屈や情報だけでは片付かないものを感じる。

Posted by falcon at 01:23:47 | from category: Main | TrackBacks
Comments

ぱんだの保護者:

ご無沙汰しております。
以前書き込みをさせて頂いた「ぱんだの保護者」です。お父様のことご心配ですね。
ご心中、察しいたします。
自分も家族が入退院する度に感じるのは、
日本の医療・福祉(終末期医療も含)法的制度もシステム(機能)としての制度、人々の関心や知識・認知度の不備・未熟さ・分散の幅の大きい事(表現が適切でないですが)です。従事者の方々には感謝していますが。
高齢のため病状を把握できないご様子もよく分かります。自分たち兄妹は長年連れ添ったのだから子供たちだけで決める事はやめました。理解できなくても互いが相手に何をしたいのかを聞いて添えるようにと考えています。十分ではありません。至らないばかりです。そして「あの時ああすれば、とか、どうしてしてあげなかったとは決して言わない」逃げ口上のようですけど。
自分たちが赤ん坊からハイハイをして立ち上がる事が出来るようになったように、正しくは逆で立てた者が杖を突き、はってオムツをして死んでいく過程を一緒に過ごして見届けてあげられればそれでいい。という事にしてます。 個人的なことを長々書いてごめんなさい。どうぞご自愛ください。
(April 17, 2012 21:10:54)
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