August 28, 2010
怪奇!ヘビ男
朝起きると、寝床に茶色い薄皮のようなものが散らばっている。まるで脱皮したヘビの皮のようだ。沖縄で日焼けしてから2週間以上経った。そろそろ皮がむけてきている。
ああ、まるでヘビ男。
ムズ痒いので、寝床でくねくねしているうちに皮がむけてきたらしい。
『耳なし芳一』のように全身に般若心経を墨で書いていたらどうだったろう。日焼けした後、墨の部分が白ぬきになって、意外とカッコイイかもしれない。
あの話、子どものころ、読んだとき、蘇った平家の怨霊が怖かったけれども、今、読み返すと御経を全身に書かれる芳一の姿がセクシーに感じられる。耽美の極致としか思えない。
そういえば、芥川龍之介の『地獄変』もクライマックスで、絵師が娘の焼け死ぬ様子を描く場面が強烈だけれども、絵師が弟子に鎖をかけていたぶる場面もなかなかイケている。
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