April 13, 2015

ファーブル昆虫記を知らないフランス人

 日本人が知っているのに、本国の人が知らないっていうことよくあります。

 いちばん有名なのは、《フランダースの犬》。ベルギーのアントウェルペン(英語名ではアントワープ、フランス語ではアンベール)の案内所で、日本人観光客があまりにも尋ねてくるので、観光協会がネロと犬の像を作ったという話。《フランダースの犬》はフランス系のイギリス人作家マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメーの作品で、ベルギーではあまり知られていませんでした。アントウェルペンでは、むしろ《巨人の手首》伝説のほうが有名です。《手首》クッキーがお土産として売られています。

 アヴィニョンへヴァカンスに出かけるフランス人の先生に、ファーブル昆虫記Souvenirs entomologiquesって知っていますかと尋ねたら、「知らない!日本人のあなたがなぜ知っているの」と大騒ぎになりました。実はファーブルのことを知っているフランス人はあまりいません。大学の博士号を持っている先生が知らないくらいですから。でも、図書館に行くと《entomologiste》という雑誌があるので、全く関心がないわけではありません。

 フランスで日本人が「ノストラダムスの大予言」って騒いでも、意外と知られていません。アンリ2世の死を予言したといっても、実はノストラダムス以外にも予言したという人がいます。

 でね、実はファーブルがアヴィニョンで学校の先生をしていたころ、フランスで小学校に学校図書館が置かれました。

04:55:04 | falcon | comments(0) | TrackBacks