March 12, 2015

日本人気質な自分

 日本人は相手の気持ちを気にしすぎる。

 昨年、クロアチアのドゥブロブニクへ行ったとき、旧市街で腹が減って、小さなレストランでピザとコーラを頼んだ。食べ終わって、会計をしたら、コーラが2本分になっている。「おかしい?」と思った。そこで、レシートとお釣りを見せて、「コーラ1本しか頼まなかったけど」って言ったら、店のおじさん、慌てて、計算し直した。で、1本分に訂正してくれた。

 まあ、当然のことだけど、なかなか相手に非を認めさせるのは、日本人は得意でない。特にFalconは苦手だ。相手が認めずに怒ってしまったらどうしようと考え込んでしまう。

 先日もフランス人と連絡を取り合って、相手の行動が遅れているので、ちょっぴりイライラしてしまった。こちらのしたいことができない。ただ、あまり無理強いをするのも気が引けると、日本人気質の自分は焦る気持ちにブレーキをかける。でも、待ちきれないので、しつこく要求を繰り返した。で、結局、うまく事が運んだ。

 日本人は相手も気遣ってくれて、言わなくても、どんどんことを進めてくれると思いこんでいる。自分も相手に気を使っているのだから、相手もそうだと思っている。これが誤解の始まり。とにかく、自分のしたいことを相手に伝えないと、相手にはわからない。外国人には日本人がもじもじしていると、何も要求が無いのかと無視してくる。言ったり、態度に示さないと、ダメなのだ。日本人は自分が考えている以上に、相手に要求を突き付けないとダメなのだ。

 たとえばレストランで、黙って座っていても、外国では何もしてくれない。メニューください(フランスでは、ラ・カルト,スィルヴプレという)って言わないと、持ってきてくれない。水も欲しいと言わないと、持ってきてくれない。ちなみに水差しの水がほしければ、キャラフ・ドォって言う。水道水ならばロ・ロビネと言えば良い。

 「ええ、フランスで水道水なんて飲んで大丈夫なの」

 まあ、問題ない。パリは20年くらい前から取水口をセーヌ川の上流に設置したので、かなり飲みやすくなった。心配ならば、ミネラル・ウォーターを飲めばいい。赤ちゃんの写真のついたミネラル・ウォーターならば、安心して飲める。

 自分にとって必要なことは、相手が渋ろうとちゃんと主張しないとはかどらない。意地を通すことが大切だ。自分が満足すれば、相手も喜んでくれる。黙っていて、不満を募らすのが、相手も困り、ことが先に進まない。一番悪いことになる。

 毎日、反省の日々である。特にフランス人はうっとうしいと思いつつもコミュニケーションを楽しんでいる。

 「ねえ、フランスの話題が多いけど、どうかした?」

 え、別に。

23:33:07 | falcon | comments(0) | TrackBacks