February 16, 2014

「地球温暖化」は慎重に考えたい!

 養老孟司先生が著書『バカの壁』の中で、地球温暖化と化石燃料の使用による二酸化炭素の増加を結びつけるのは、慎重に考えるべきだと述べるくだりがある。実証できる根拠がまだ十分ではないからだ。

 庶民感覚では、昨年の夏のように猛暑になれば、ああ地球温暖化なんだなあと思う。数年前の冬のように東京で雪があまり降らず、暖冬ならば、やっぱり地球温暖化が進んでいるんだなあと思う。

 しかし、アメリカ合衆国では南部までも寒波が襲っている、関東地方は2回も記録的な大雪となると、地球は寒冷化しているのではないかと思う。
 太陽の活動が極大期から極小期に向かっていると考えられていて、場合によっては17世紀から続いたマウンダー極小期のように寒冷化するとも言われている。

 2012年12月から2013年3月まで、関東地方は寒波の影響でどちらかと言えば寒かったのに、気象庁は「それでも、今年の冬は暖かかった」と言っていた。

 地球温暖化は学説であって、慎重に考えるべきだと思う。新聞やテレビ報道を真に受けることはない。新聞はできる限り真実を伝えようとしているが、絶対的な真実とは言えない。

 正確な呼び名ではないが「懐疑派バスターズ」という学者の集団があるのを御存じだろうか。地球温暖化に疑いの目を向ける人がいれば、論破するという、いささか過激な集団だ。新聞も、テレビ報道も、この集団には怖じ気づいている。一歩間違えば、「魔女狩り」、天文学者ガリレオをも陥れた「宗教裁判」のようなものである。地球温暖化は「科学」に名を借りた一種の熱狂ともいえる。

 資源の少ない日本やヨーロッパ諸国が地球温暖化に怯えて、化石燃料(石炭・石油)を減らそうとしているが、アメリカ合衆国、ロシア、中国、インドは他の国がどうなろうと、お構いなしと無節操な態度である。
 本当に二酸化炭素が原因で地球温暖化になるなら、ガソリンで走る自動車の生産を止めれば良い。余暇や大した用事でもないのに車を使うのを規制すればよいのに、それだけはやめない。自動車の生産が経済活動を左右するからだ。

 地球温暖化と、化石燃料の使用による二酸化炭素の増加は別問題にして考えるのが妥当ではないか。関連した一つの問題として考えるから、複雑で奇妙に思える。地球温暖化は学説として検証すればよい。有限な化石燃料の使用は控えるべきで、代替エネルギーを考えれば良いと思う。
 太陽光発電にしても風力発電にしても、代替エネルギーは余りにも電圧が低く、遠隔地へ送電できない。

 LED電球は発光ダイオードを使っている。ダイオードは2つの性質の違う半導体を密着させて、電流(逆向きだけど、電子の流れ)を通して、光のエネルギーに変換する。発光ダイオードではわずかな電気エネルギーが強い光のエネルギーになる。実は太陽光発電に使われる太陽電池、光発電の装置は、発光ダイオードとは全く逆の現象が起きている。2つの種類の半導体の薄膜に光を当てて、そこに生まれる電位差を電気エネルギーに変えている。発光ダイオードが弱い電気エネルギーで強い光エネルギーに変えるのに、光発電では強い光のエネルギーを弱い電気エネルギーに変える。光発電は、人間にとって変換効率が悪い。効率を最大限に高めるための半導体が必要なのだが、大量生産に適した半導体が発見されていない。もしかすると、鉄とか、マンガン、亜鉛、アルミニウムなどの比較的手に入りやすい金属物質を使うとできるかもしれない。Falconの浅知恵だけどね。

01:23:41 | falcon | comments(0) | TrackBacks