January 27, 2013

今日は自転車を買った

 関東地方は冬晴れの一日、最近、気がふさぐことが多かったので、気分転換に自転車を買った。夏目漱石が留学中のロンドンで、自転車を購入して気を紛らわしたらしい。

 実は以前、住んでいた筑波では自転車を乗りまわしていた。

 今、住んでいるところは坂道が多い。7段変速ができる、いわゆるママチャリである。どうせ買うならと思って、頑丈な物を買った。見た目の良いのを買っても、飽きが来る。電動アシストを買おうかと迷ったが、まだまだ足腰には自信がある。

 少し走ってみたが、長年住んでいる割には、知らない場所が多かった。景色の良いところや、素敵な家が立ち並んでいる住宅街を走ってみたら、まるで旅をしている気分になった。通勤で決まったところしか歩いていないので、改めて住んでいるところを見直した。これからサイクリングを楽しんでみたい。

20:05:25 | falcon | comments(0) | TrackBacks

思い出したくもない醜態

 もう十数年前のことだ。
 授業評価アンケートのことで悔やんでいたら、興味深いエピソードを思い出した。しかしながら、あまりにも痛々しいことで、思い出したくない醜態だった。その事実を知る関係者も少なくなっているし、掘り起こすようなことではないかもしれない。

 仄聞であるから、ある大学でのこととしておこう。授業アンケートが実施される前だった。その大学に長く在籍している先生がいた。学生たちを統率して、実地調査を行い、厳しい指導を重ね、ある職種への学生の就職率も大変高く、一部の学生には熱狂的に慕われていた。

 そこに同じ分野を教える新任の先生が赴任した。この先生は自由な雰囲気で学生の自発性を尊重する授業を行っていた。

 あるときから、長老の先生の新任の先生に対するイビリが始まった。
 それ以前から、長老の先生のイビリはよく知られていて、数人の先生が大学から、叩きだされるように、また追い出されるように、立ち去っていた。

 長老の先生のイビリというのは、正確な表現ではない。同じ分野を教えるのに、全く異なる教育方法で、学生たちを二分することになり、覇を競ったというのが正確かもしれない。それぞれがお互いの立場を尊重していれば、大学の教育としてこれほど優れていることは無い。
 同じ分野だから、学生たちはそれぞれの先生の授業をとる。たまたま長老の先生の授業の試験で、成績を落とした学生が多くなり、その学生たちが新任の先生の授業を代わりに履修することになった。そうなると、はじめは悪口でないにしても、長老の先生は新任の先生との教育方法の違いを強調するようになった。結果的には、それぞれの相対する先生を慕う学生の単位の落としあいに発展して、学生たちを混乱させる憂慮すべき事態になり、周りの先生までも巻き込むことになった。表面的には、長老の先生のイビリ以外の何物でもない。

 最終的に新任の先生はわずか数年で別の大学へ移籍することになった。

 もし、授業評価アンケートが導入されていたらと思えば、想像を絶する。全く見も知らない、別分野の先生ですら、悪口をアンケートに書くように学生にそそのかすのであるから、考えたくもない。

 この醜態とひき比べてみれば、Falconの教えている学生が書き込むコメントなど聞き流せば良いことである。道ですれ違ったときに、ぶつかったと思えば、思い直せることである。

02:12:17 | falcon | comments(0) | TrackBacks