September 03, 2011

コーヒーの香りに包まれて、滝に打たれるジャマイカの旅

 ジャマイカのキングストンは殺人事件の発生率が、東京の20パーセント以上と言われ、外務省のサイトでは渡航に際して注意を喚起しているところです。昨年5月に地域の反社会集団の首領(ドン)が逮捕されて、抗争がいくらか収まったとか、地元ではガンシャと言われる大麻を売りつけられるとか、物騒な話ばかりでしたので、正直ハラハラしていました。
 もっとも西インド大学に「隔離」されて、発表を聞く毎日でしたから安全と言えば安全でしたが、せっかく異国にきていながら、観光を楽しめないのも辛い。

 到着した翌日はIASLとIFLAのサテライト・ミーティングでした。

 そのまた翌日は大会の前のツアーに参加しました。首都キングストン・ツアーです。

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 ここはUCCコーヒー農園(プランテーション)のゲストハウスです。もともとはイギリス人の領主のものでしたが、競売にかけられて、歌手のミック・ジャガーと上島珈琲の上島忠雄会長が争い、上島会長が買い取ったそうです。現在でも、ゲストハウスとして使われているとか。

 

 これがコーヒーの最高級品ブルーマウンテンになるのです。まだ赤く熟している実が少なく、ほとんど緑色していますけど。

 

 ジャマイカの音楽と言えば、レゲエです。何といっても、貧困街のトレンチタウンから登場したボブ・マーリーは、ジャマイカのヒーローです。これはボブ・マーリー博物館で撮った写真です。えっ、どっちがボブかわからないって、光栄です。
 今、盛り上がっている世界陸上の、ウサイン・ボルトもジャマイカのヒーローです。

 

 キングストンの南、空港の近くのポート・ロワイヤルの遺跡です。
 カリブの海賊たち、というよりも、交易の中心地だったところです。しかしながら、地震や津波の被害を何回か受けて、今は傾いた建物が残ります。復元された砲台が当時の面影を宿しています。

 で、このツアーのバスの運転手がWayneさんでした。
 この翌日、ジャマイカの4日目、大会のWorkshopがありましたが、Falconはもともと申し込んでいなかったので、オーストラリアの司書教諭のオバサンが企画してくれたWorkshopエスケープ・ツアーに参加しました。もちろん運転手はWayneさんです。
 キングストンから北へ向かって約3時間、オチョ・リオスOcho Riosへ行きました。ブルーマウンテンを車で越えてゆくのですが、熱帯のジャングルの中をかけぬけてゆきます。ここは映画『蝿の王』のロケ地だったとか。ため息が出るほどの絶景でした。
 首都キングストンは危険がいっぱいと言われていますが、ジャマイカの地方の町は世界の人々が憧れるリゾートです。リゾート地で人気があるのがモンテゴ・ベイとオチョ・リオスです。アメリカ本土から直行便があるくらいです。
 オチョ・リオスはスペイン語で「8本の川」という意味で、8本の川が流れているわけではありませんが、ブルーマウンテンを源流とする川と滝があちこちにあります。 

 

 公演の滝を登りました。ジャマイカ観光の人気スポットです。私は水着に着替えませんでしたが、ほとんどの人が水着に着替えて、滝に入ります。キャーア、冷たーい、慣れてくると、快感です。
 石灰岩の崖を下から上へ昇っていきます。ガイドさんの案内で、上ること約1時間。
 ツアーで一緒だったカナダ人の青年サム(大会参加者の息子)が滝の中でメガネを無くして、大変な騒ぎに!
 サムはメガネを失って、しょんぼりしていましたが、滝を登りきるところで、別のガイドの人がメガネを見つけてくれました。ヤッタね、サム。

 「ねえ、ジャマイカに何しに行ったの?」

 たしかに、これじゃ、遊んでばっかりですよね。
 ちゃんと、勉強してきましたし、サプライズもあったりして、楽しい旅でした。

 「遊びばっか、ホントに勉強してきたの?」

 してきましたとも。
 次は、お勉強の話をしますね。じゃあ、寝ます。おやすみなさい。

22:28:53 | falcon | comments(0) | TrackBacks