February 07, 2011

シェブ・マミをさがして

 ライ・ミュージックのプリンス、シェブ・マミは薬物乱用と恋人に対する暴力行為で収監されて、歌手活動を停止しているらしい。

 これまでも、ライ・ミュージックについて書いてきたけど、久しぶりにCDを整理していたら、シェブ・マミのCDが出てきたので聴いてみた。
 カトリーヌ・ドヌーヴとダニエル・オトゥイユ主演の映画『夜の子どもたち』のラストに流れる曲が、シェブ・マミのDouha Aliaだ。この映画、原題は『泥棒さんたち』、1996年製作で、Falconはフランスで観た。

 泥棒一家に生まれて育ったことに反発した刑事と、関係を持った少女、その少女と同性愛関係のある哲学教授(ドヌーヴが演じている!)の複雑な群像心理劇で、フランスで見たときはセリフがところどころわかった程度で、結局、日本で見直して内容が少しわかった。彼もすでに中堅俳優だけれども、ブノア・マジメルが出演していたとは、気が付かなかった。

 で、シェブ・マミの曲は最初、とっつきにくかったけれども、次第に慣れてきて、心地よく感じられるようになった。
 彼の高い歌声はライ・ミュージックの歌手の中では貴重な存在。早く復活して、なつかしい歌声を聴かせてほしい。

 すごい昔の話だけれども、日本ではそこそこヒットした『IQ=0』って映画、憶えています?邦題か、副題が「ザ・カンニング」っていう映画で、試験でひたすらカンニングしまくる高校生(?)たち、正確にはバカロレア受験生の哀歓(?)を描いた青春コメディー映画だった。Falconは、叔母が映画配給会社に勤めていたので、試写会で観ちゃった。これに主演していたのがダニエル・オトゥイユで、若者の役をするには好い加減、トウが立ってた。つまり、老けていたというわけ。今でこそ、オトゥイユはジェラール・ドゥ・パルデュと2分するほど仏映画界の重鎮だけど、若いときは、こんなおとぼけ映画に出演していた。

 おっと、入学試験シーズンに縁起でもない映画の話でした。
 でも、こんな映画を見て、気晴らしをするのも悪くないでしょ?

03:21:11 | falcon | comments(0) | TrackBacks