June 09, 2010

イラクの歌手カジム・アル・サヒルの魅力

 「えーっ、イラクに歌手がいるのお〜」

 ソヴィエト侵攻後、タリバンに占領されたアフガニスタンと違って、フセイン時代のイラクは文化活動がかなり活発だった。サダム・フセイン大統領自身、小説を書いていて、その出来は「つまらない」などの批判が絶えないが、戦争だけして経済混乱を起こして退陣した無様な大統領より、マシだったのではないか。あとの大統領も核兵器廃絶、軍縮なんてカッコのいいこと言って、ちゃっかりノーベル賞をもらって、日本と沖縄に過重の負担をかけて、ハトさんを苦しめた。中国語で「美国」と書くけれども、どこが美しいのか、理解に苦しむ。そういえば、「美しい国、日本」と言って、涙を流して退陣した総理もいたっけ。もう美しい国も、友愛もいらない。

 実は、アラブのイケメン、う〜ん、ちょいワルおやじかな、阿部寛風とも言えそうなカジム・アル・サヒルという世界的に有名なイラク出身の歌手がいる。日本ではNHKテレビのアラビア語講座、師岡カリーマ・エルサムニーさんと柳家花緑さんが出演していたシリーズで紹介されて、ちょっと話題になった。

 Falconはほんのちょっとだけ、アラビア語を勉強したことがある。文字がなかなか書けなかったことと巻き舌ができないので、今は中断している。それでも、去年から巻き舌のR音があるイタリア語にチャレンジしているけど。

 カジム・アル・サヒルは正則アラビア語フスハーで唄うので、アラビア語を知っている人なら誰でも理解できるらしく、世界で広く知られている。アラビア語には各地域で話されている口語体のアーンミーヤが数多くあり、これで唄うとあまり理解されないらしい。フスハーを共通語、アーンミーヤを方言と説明する場合があるが、それは意味がずれるので正確ではない。

 ライ・ミュージックとは趣の違うメロディーを楽しんでいる。

02:07:15 | falcon | comments(0) | TrackBacks