June 14, 2010

参議院選挙が迫ってきた

 プロ野球解説者でお馴染みの江本孟紀氏が、国民新党から参議院選挙に立候補する。

 古い話で恐縮するが、江本氏はスポーツ平和党から立候補して参議院選挙で当選し、平成9年5月8日の参議院文教委員会で「学校図書館法の一部を改正する法律」の審議に委員として出席して意見を述べている。
 このとき出席していたメンバーがスゴイ!元プロレスラーで、自身の出身校で、しかも松井秀喜選手の母校でもある星稜高等学校で国語教師の経験もある馳浩氏(現在は自民党の衆議院議員)、東京オリンピックの体操選手だった小野清子氏、小泉内閣で法務大臣を務めた南野(のうの)知惠子氏、「学校図書館法」の審議で発言が無かったものの、前千葉県知事の堂本暁子氏、サッカー選手の釜本邦茂氏が名を連ねている。

 以前にもこのブログで取り上げたが、江本氏は次のような発言をしている。

 「昼休みに図書館の中で本をじわっと読んでいる子供を見たら気持ち悪いですね」

 プロ野球選手であった江本氏の経歴を考えれば、当然と言える発言であるし、学校図書館に関する委員会でなければ、許容される発言だったかもしれない。しかし、学校図書館を発展させるにはどうするかという議論をしている場では、実に意味のない、問題発言だったと思う。学校図書館の発展と振興に対しての反対意見だったとしても、低次元の発言であった。「良識の府」である参議院の議員の発言とは思えない。
 国立国会図書館のホームページから国会サービス関連情報をクリックして、国会会議録検索システムで容易に検索できるので、是非とも閲覧してほしい。江本氏の発言を含めて、実に面白く、興味深い内容である。再読しても、面白い発見がある。

 もちろん10年以上前の発言であるから、江本氏もすでに心変わりをしていると思うので、もう浅はかな発言はしないだろうと思うが、我々国民は今度の参議院選挙ではしっかりとした政策課題を持った議員を選ばなければならない。税金で国会を運営していることを、国民も議員も認識しなければならない。

 

00:13:07 | falcon | comments(0) | TrackBacks