April 08, 2010

Aichaをさがして

 ライ・ミュージックの王と言われたハレドKhaldが歌って大ヒットしたAichaのことは、もう何度か書き込んでいますが、ウィキペディアによると、デンマークのグループOutlandishだけでなく、他にもいくつかのヴァージョンがあるようです。

 先ほど見つけたのが、1969年から活動しているフランスの音楽家集団Magmaのメンバーの一人が歌うポーランド語のAicha(Aisha)です。

 さらにマレーシアの歌手Yassinがアラビア語?で唄うAishahもあります。

 マレーシアにも行ったことがあります。
 首都のクアラルンプールは、日本人観光客が多いので案内に日本語表記があるくらいです。アジア諸国の中では親日派で、日本人に対する風当たりが感じられません。真実やマレーシアの人々の本音はなかなか解りませんが、太平洋戦争で日本が占領したとき、マレーシアの人々は、それまでのオランダ、イギリスの苛烈を極めた支配から解放されたと感じたようです。同じアジアの国が支配することに抵抗感は少なかったそうです。一方、捕虜になったオランダ人兵士、イギリス人兵士には不満を持つものが多く、いまでもイギリスでは元兵士たちの反日活動があるそうです。太平洋戦争中の日本軍のアジア諸国に対する過酷な支配を弁護することはできませんが、アジア諸国の日本に対する反日感情の背後には、捕虜になった連合軍兵士の恨みがあることは否定できないと思います。さらに言えば、マレーシアの独立を支援した日本人もいました。
 話が横道にそれましたが、マレーシアは多民族国家で多くの宗教が信仰されています。ですが、マレー人の多くがイスラム教徒なので、アラビア語が理解でき、Aichaがアラビア語で唄われても、理解できる人が多いでしょう。世界最大のイスラム人口の国は、マレーシアの隣国インドネシアですからね。中東へ行かなくても、アラビア語を理解する人たちが多い国は身近にあります。

 マレーシアの地名には、〜ジャヤで終わる地名が多くあります。たとえば、ペタリンジャヤ、アジャジャヤ、サイバージャヤとか。
 そこで、日本にも「サンゲンジャヤ(三軒茶屋)がある」と言ったら、日本人に大ウケしました。

 Aichaとは関係ない話になりましたが、世界各国でこの歌が愛唱されていることが判ってきました。

11:25:59 | falcon | comments(0) | TrackBacks

極めつけ! レ・ネグレス・ヴェルト

 Falconが公務員時代、4月の辞令をサボって、東京の渋谷のコンサートで踊りまくったって話を書いたよね。

 実はレ・ネグレス・ヴェルトのコンサートを聞きに、渋谷のOn Airへ行ったときのことなんだ。

 「On Airって、もう無いよね。それって、結構、昔?」
 うん、正直に言おう、かなり昔のことだ。

 で、レ・ネグレス・ヴェルトなんだけど、男女数人のバンドで、女性は1人、メンバーの入れ替わりがある。falconがコンサートへ行ったあと、リードヴォーカルのエルノがオーヴァ・ドープ(薬物中毒)で亡くなったニュースを聞いて、ショックを受けた。たしかに、コンサートの時、エルノが物凄く汗をかいていたのが気になっていた。

 Les Negresses Vertesとは、直訳すると「緑色した黒人女たち」
→「青ざめた黒人女たち」という意味になるけど、一説によれば、「空っぽになった赤ワインの(複数の)ビン」と言う意味もあるらしい。たしかに赤ワインのビンは、緑色しているよね。色々な意味を想像させるスラングなことは間違いない。

 移民の2世、3世が結成したグループバンドで、ロック、シャンソン、東欧のロマの音楽、アルジェリアのライ、アラブの韻律、スペインやポルトガルの音楽などをミックスした、地中海世界のワールドミュージックでありながら、パリの街角で奏でるようなストリート・ミュージックというのが、彼らの音楽を表しているかもしれない。
 そのなかでも、Falconが好きな曲は、Face a la mer、直訳すれば「海に面して」だ。前置詞のaにはアクサン・グラーヴが付く。
 Face a la merにはショート・ヴァージョンもあるが、ロング・ヴァージョンでじっくり聞きたい。
 エッセイストのこぐれ・ひでこさんも、レ・ネグレス・ヴェルトのファンと言っている。
 パリの移民街を思わせる曲の数々を味わえる。

03:02:16 | falcon | comments(0) | TrackBacks