November 06, 2008

雷神が手に持っているもの?

 秋晴れの今日、上野の東京国立博物館で開催されている大琳派展へ行った。
 本阿弥光悦・俵屋宗達から鈴木其一まで、数々の作品に目を瞠った。以前に見た絵画や工芸品もあったけど、何といっても、俵屋宗達の『風神雷神図』は、初めて目の当たりにして、圧倒された。国宝のこの絵は、その後も模写を繰り返された。古いからというだけでなく、風神・雷神のユーモラスな表情と力強さは、俵屋宗達の筆に及ばない。

 ところで、風神は風袋を持っているのだろうけど、雷神が手に持っているのは何だろう。雷神の筋骨隆々とした体躯からみると、まるで黒いダンベルを持って筋肉トレーニングをしているボディービルダーのようだ。
 まさか天空でダンベルを持って筋トレしているわけではないだろう。おそらく、天鼓を叩くための撥(バチ)だろう。でも、形は弘法大師が持っている独鈷のようにも見える。

 雷神さまのバチをダンベルと言ったら、それこそ罰(バチ)が当たるだろう。

 詳しいことをご存知の方がいたら、教えてほしい。

21:49:17 | falcon | comments(0) | TrackBacks