September 20, 2006

カブトムシあわれ

旭山動物園の動物展示資料館では、北海道の外来生物の展示をしています。
なんと、本州のカブトムシが北海道で繁殖して、メロンや西瓜を食い荒らす「外来生物」扱いされています。確かにカブトムシは北海道にはいなかった昆虫です。「カブトムシで町おこし」なんて、とんでもないと、展示では訴えていました。
falconは、ふと思いました。北海道は実りの季節を迎えて、黄金の光に輝いています。米はもともと熱帯の植物です。米も北海道では外来生物です。でも、米はカブトムシみたいに勝手に繁殖しません。人間に管理されているので、「外来生物」よばわりされないのでしょう。メロンや西瓜も同様です。自然の捉え方は難しい。
カブトムシの、いかめしい角の下に輝く、つぶらな目を見ていると、子どもの頃への郷愁、そして夏の哀れを感じます。



Posted by falcon at 00:10:31 | from category: Main | TrackBacks
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