August 04, 2018

ある読書論

 森博嗣(もり,ひろし)さんの『読書の価値』(NHK出版新書;547)を読みました。
 ちょっと冷めた感じで、子供たちに読書を勧めたいと必死になっている人、読書離れが進んでいると憂いている人には、実に物足らない!、読むだけ無駄!と放棄すると宣言するでしょう。
 けれども、Falconは正直、納得できました。
 同じエピソードが何度か語られていますが、読書の勧め方が暑苦しくなく、さわやかな印象でした。
 泣けたとか、感動するとか、叫ばれても、読む気が減退します。
 今更、名著です、『夜と霧』を読みましょうと言われても、困る。この本には、そういう売りはありません。
 自分で本を選ぶ喜びが描かれている。
 あまり期待しないで読むと、著者の考えになじみます。


Posted by falcon at 01:04:42 | from category: Main | TrackBacks
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