February 23, 2015

ユダヤ人って:日本の新聞やニュースが伝えない真実

 別に人種差別主義者じゃない。これだけは宣言しておく。

 日本のテレビのニュースでは絶対放映されない事実を見てしまった。

 溜め録しているフランスのテレビ局TF2のニュースで、驚愕してしまった。
 イスラエル軍とガザ地区(パレスチナ人=アラブ系の人たち)のハマスの砲撃が激しい最中に、フランスから「ユダヤ人」たちがイスラエルのベングリオン空港に到着して、イスラエル政府からパスポートを貰って、ノリノリの躁状態の姿を見てしまった。それも何十人もの人たち。ほとんど毎日だそうだ。民族大移動だ。

 ガザ地区ではイスラエルからの砲撃で何人も子どもたちが犠牲になっているというのに、、、

 ユダヤ人と聞くと、私たち日本人だけでなく、多くの人はナチス・ドイツからの迫害を受けたホロコーストを想う。『夜と霧』、そして『アンネの日記』。常に迫害を受けて苦しんできた人たち。何千年も住む土地を失った放浪の民。エルサレムの「嘆きの壁」。もう少し知っている人は、帝政ロシア時代のポグロムというユダヤ人迫害を思い起こすだろう。そしてゲットーという言葉がイタリア語で、ヴェネチアの沖合の島にユダヤ人を隔離した地区があったことも。

 たしかに19世紀から20世紀にかけて人類史に残る大変な迫害を受けた人々、それがユダヤ人である。

 すべてに人々から同情を集めるユダヤ人だけれども、実はそれだけではない。

 いまだにヨーロッパ各地から、世界各地から「ユダヤ人」が神が与えた約束の地イスラエルに、ぞくぞくと入植している。イスラエル政府は大歓迎。パレスチナで戦闘が繰り返されているというのに。

 アメリカの経済界、政界、エンターテイメントの世界を席巻しているのもユダヤ人。

 イスラエル政府から大歓迎されて、まるで豪華旅行をするような気分で入植地の高層マンションに入居する姿を見て、うまく言い表せないけど、複雑な気持ちにさせられる。
 言われなき差別を受けているのは、たしかに同情したい。でも、パレスチナのアラブ人たちの血を流してまで、砲撃を繰り返して、なぜイスラエルの地を占拠するのかと思ってしまう。
 すくなくとも30年前に住んでいたけど、追い出されたっていう人が戻りたいという気持ちはわかる。でも、何世代、下手したら、何十世代も前の先祖が住んでいた地へ戻りたいという気持ちは何だろう。それも戦争までして、戻りたいと思うだろうか。

 イスラエルは行ったことがある。そんなに広くない土地だ。

 そのニュースでは、フランスのパリからイスラエルへ入植するユダヤ人の半分くらいが砲撃を恐れて帰国すると伝えていた。
 やっぱりね。

 「こんな深刻な話なのに駄洒落でしめるの」

 ユダヤ人、アラブ人、クルド人、民族が違っても仲良くしてほしいなあ。結局は19世紀の国家民族主義が問題なんだけどね。
 アイヌ人や沖縄の人たちの問題を抱えながら、単一民族と思いこんでいる日本人にはなかなか理解しにくい問題。

 『アンネの日記』を読んで、素直に涙が流せるのか。

Posted by falcon at 23:59:35 | from category: Main | TrackBacks
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