July 15, 2014

みんなの図書館

 パリの街中を歩いていると、「図書館(Bibliotheque)」という標識があります。いつもながら、thのあとのeにはアクサン・グラーヴがつきます。その標識を辿っていくと、ほとんどの場合が、みんなの図書館です。こうした図書館は、パリ市の図書館ではなく、キリスト教の慈善団体が実施している貸出専用の図書館で、専門書・実用書は少なく、小説・物語の類です。図書館と言うより、貸し本屋に近い。借りるためには登録が必要です。多くの場合、高齢者の方たちがカウンターにいます。

 小さい図書館で、間口一間程度の場所に本が所狭しと並んでいます。大きいところは、コンコルド広場からも見えるマドレーヌ寺院の下にあります。マドレーヌ寺院といえば、平野啓一郎さんの『葬送』でも、おなじみのフレデリック・ショパンの葬式が行われた場所です。

 みんなの図書館のパリの本部は、サンジェルマン・デ・プレ教会の近くにあります。

 くれぐれも言っておきますが、これらの図書館はパリ市の図書館ではありません。

 図書館と言っても、フランスには色々な形態の図書館があります。

Posted by falcon at 23:36:54 | from category: Main | TrackBacks
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