October 20, 2013
ぎゃあ!形容動詞が絶滅危惧品詞だった!問題
今、これ、読んでます。著者のサンキュータツオさんって、『マツコの知らない世界』のレギュラー番組の最終回に出演した人だったと思います。
「このひと、芸人さんなのに、やたらと辞書に詳しいなあ」と思っていました。
それもそのはず、早稲田大学の大学院を修了した人で、外国人向けの講座を担当する大学の非常勤講師もしているんですって。
文章はライトノベル風の書き方で軽佻浮薄ですが、国語辞書の魅惑的な世界にいざなってくれます。実に深〜い世界です。赤瀬川原平さんの『新解さんの謎』に勝るとも劣らない面白さです。
でね、この本を読んでいて、本当に心底、驚いたのは、最近の学校の国語文法では、というより、国語学(日本語学)の世界では、「形容動詞」という品詞が姿を消しつつあるそうです。外国人には「ナ形容詞」と教えられているらしい。普通の形容詞は終止形が「美しい」のように「〜い」で終わるので、「イ形容詞」って呼ばれているらしい。
まだ、今の大学生までは「形容動詞」で行けそうですが、もうしばらくすると「形容動詞って、何よ!」って言い返されるようになるでしょう。
国語辞典を男子キャラクターに喩えているところは、PHPの「萌えて覚えるシリーズ」をかなり意識してます。事実、本文の中にも、「萌え」がしきりに出てきます。
Falconの知らない世界:国語辞典の世界でした。
最近の大学生は、電子辞書ばかり使って、教えている講師の挙げ足ばかり取ろうとしているのに、腹が立ちます。先日も「先生、質問」って言うから、どうしたのかと思えば、板書の誤字を指摘してきました。そのくせ、「見出し語」も「索引」もわからない、英語の大文字使用法も忘れています。難解な文章は理解できなくても良いから、せめて、ちゃんと紙の百科事典と国語辞典を使えるように、高校までの教育で教えてほしいと思います。
「ねえ、これって『怒り新党』の夏目サンっぽくない?」
そうでしたね。『怒り新党』はまだ継続していますね。『月曜から夜更かし』もね。
「本当にマツコ・デラックスの番組、好きねえ」
Comments
No comments yet