May 21, 2013
Nager人間は泳ぐのか?
こんばんは! 月曜も夜更かししています!「あら、久しぶりね」
もう、火曜日なんだけどさ、昨日、月曜日の夜、いつものように水泳教室に行って、クイックターンの練習したら、鼻の中に水が入って苦しくって、たまりません。
「それはいいけど、最近、どうしたのさ」
実は4月下旬から、つまり大型連休中から、腰痛で苦しんでいたわけ。近くの接骨医の先生に診察してもらって、いくらか回復してきたんだけど。
「腰が痛いのに水泳なんかして大丈夫なの?」
無理しない程度にやっているわけ。
「なんか、ずいぶんと軽い調子ね!」
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で、この本をちょこちょこ読んでいます。
新聞の書評で紹介されたので、読んだ人も多いかもしれない。
たしかに面白い。水泳を少しでもした人ならば、無性に面白い。メチャメチャ面白い。水泳にまつわる雑学、歴史上のエピソード満載で、なんと古生代のティクタアリクなんて魚までさかのぼって、人間と水泳の因縁の深さを語る。
背泳ぎは今でこそクロールを仰向けにしたような泳ぎだけれども、もともとは平泳ぎを仰向けにした泳法だったとは驚きです。実は、このエピソードはNHKブックスの『泳ぐことの科学』で知っていたけど、p.83の「フランス式泳法」の挿絵で納得できました。
それからね、『なぜ人間は泳ぐのか?』の訳文のテンポが合わなくて、途中まで読みづらかったのよ。
ところが、p.34にある、Everand Digbyというイギリスの聖職者が16世紀に書いた『泳法について』というイギリスでは初めての水泳の教本の話から、グッと面白くなるの。というのもね、一時期はDigbyの『泳法について』は忘れ去られてしまうのだけど、フランスのルイ14世につかえていたMelchisedech Thevenot(Melchisedechのseのeと、ThevenotのTheのeにアクサン・テギュがつきます)という司書がフランス語に翻訳して、これが英語に翻訳されて英仏でベストセラーになったというので、ここに惹かれたわけ。
「どうでもいいけど、カマっぽいわよ」
この『泳法について』を読んだのが、ロンドンで印刷工をしていた、かの有名なベンジャミン・フランクリンで、
「ああ、凧を上げて、雷が電気であることを発見した人ね」
そう、そう、それからアメリカ独立宣言、フランスとの外交交渉にも関わったし、
「フィラデルフィア図書館会社を創立した人ね」
そう、そう、図書館史でもおなじみの人ですね。フランクリンは『泳法について』の愛読者だったというわけ。
つまり、近代水泳の普及に図書館司書が関わったということにFalconはとても感激しました。
「図書館司書と水泳の関係ね。面白いことに目を付けたね」
それから、フランスとの関係もね。
「ああ、それでNagerっていうことか、ガッテン!」
そうそう、フランス語で「泳ぐ」はナジェでしょ。ナジェだか、私にもワカラナイ。
「オチを付けたね」
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