August 22, 2012

トラブル続きのフィンランド

 8月11日から17日までフィンランドの首都ヘルシンキで行われていたIFLA国際図書館連盟の大会に参加していました。
 その後、たった2泊3日ですがロシアのサンクトペテルブルグで短いヴァカンスを満喫しました。
 なので、これからしばらくフィンランドとロシアが話のネタになります。

 なにしろ、今回は出発からトラブル続きでした。
 成田から日本航空とエール・フランスの共同運航便が出発時刻を約3時間半も遅れてしまいました。そのため、シャルル・ド・ゴール空港(ロワシー空港と呼んだほうがフランス人にはわかりやすい。つまり、日本で成田空港というのと同じ。)の近くのホテルに1泊しました。出発前にヘルシンキのホテルの1泊分をキャンセルしてました。しかもヘルシンキへわざわざ国際電話をかけて!ロワシー空港では地上乗務員が乗客の対応を英語でしていました。多少英語ができる人でも、パニックになっていて3分から10分対応しているのに、Falconは「フランス語が話せます」と言ったら、「じゃあ、このホテルに宿泊してね、クーポン渡すから」で終わりでした。いくらフランスに何回も来ているFalconでも、ロワシー空港の近くのホテルに泊まるのは初めてです。翌朝の飛行機の予約が無ければ、パリの街中のホテルに宿泊したかったというのが本音です。
 それでもエール・フランスだったので、フランス音楽とライ・ミュージックがたっぷり聞けて、機内ではノリノリで過ごしました。

 さて、やっとヘルシンキに到着して、ホテルに荷物を置いて、ヘルシンキ中央駅でツーリスト・チケットを買ったのですが、これが何と大会で支給してくれることが後で判明しました。7日分28ユーロ払ったのが無駄でした。

 そして、大会の登録を済ませて、大会のグッズが入ったバッグをもらって、知っている人と出会って、大会の会場前から7Bのトラムに乗り込もうとした瞬間、ズボンのポケットに手を入れられた感触がありました。ちょうど移民系の若者(アラブ系の顔立ち)の青年3人組が行き先を運転手に尋ねていました。財布が無いことに気が付きました。振り返ると背の低い少年かなあ?、がジャケットの中に何か隠しているので、それを払い落すと、Falconの財布が転がり出ました。「僕じゃない」と言い張っていましたが、彼らのうちの誰かの犯行に違いがありません。財布が無事に戻ったし、トラブルを起こしたくないので、トラムで知っている人たちとヘルシンキの中心街へ戻りました。

 北欧はIFLAコペンハーゲン(デンマーク)大会、IASL国際学校図書館協会マルメ(スウェーデン)大会に来ました。今回で3回目です。北欧は税が高く、高福祉の国ですから、国情は安定して、犯罪も少ないと言われています。
 しかしながら油断は禁物です。
 高福祉と国情の安定を期待して、東欧諸国、紛争の続くアフガニスタン、イラク、パレスチナ、中央アジアのコソボやチェチェンからの難民と移民が後を絶ちません。もちろん、昨年の「アラブの春」以来、チュニジア、エジプトなどから逃れてくる人もいます。フランスのパリに比べれば、ヘルシンキは見た目、アラブ人、黒人は圧倒的に少ない。
 断言します。ヘルシンキは、けっして安全な街ではありません。パリ、ロンドン、マドリッド、ローマと渡り歩いたFalconでも被害に遭いましたから、絶対に油断しないでください。

 疑いたくありませんが、トラムの運転手も、窃盗集団と組んでいる可能性は捨てきれません。組んではいなくても、黙認している可能性もあります。

 トラムを途中で降りて、植物園を散歩して、心を落ち着けました。そして、アテニウム美術館で絵画を鑑賞しました。数は少ないのですがセザンヌ、ゴッホ、ムンクの絵があります。ほとんどがフィンランドの近現代の絵画が中心です。ちょうどフィンランドの女流画家の展覧会をしていました。いわゆる名画よりも、気負いなく見られるので、こういう美術館も好きです。
 一昨年のオーストラリア・ブリスベンの美術館も素晴らしかったです。ブリスベンの街中で咲いていたジャカランダの木の花を描いた絵が印象的でした。

 ホテルは駅前でした。
 ホテルに戻る前に、FORUMという百貨店の2階にあるムーミンショップで、ネックタイと傘を買いました。もちろん、ムーミン谷のキャラクターが描かれています。他の参加者からは、羨望の的でした。これでスリに遭遇してしまった後の心の動揺はやっと収まりました

Posted by falcon at 00:36:26 | from category: Main | TrackBacks
Comments
No comments yet
:

:

Trackbacks