October 31, 2011
夜明けの図書館
たまたま書店で『夜明けの図書館』と言うコミックを発見しました。新人の若い女性の司書が主人公のお話です。
タイトルに「図書館」が付くと、あまり面白くないというジンクスがありますが、これは違います。図書館のサービス機能のレファレンスにまつわる物語が展開します。帯に「図書館マンガの誕生です。」と書いてありますが、これまでも図書館をネタにしたマンガはかなりありました。ということは、それまでの図書館を舞台にしたマンガは、メじゃなく、これこそが正統派と言えるマンガを主張しているのでしょうか?
たしかに著者は物凄く慎重に物語を構成しています。実際に図書館で働く人に取材して、公立図書館で働く「司書」の実態を、さりげなく、丁寧に描いています。
おそらく、これまでの『図書館○○』の二の轍は踏まないという覚悟で挑んだのでしょう。
ほんわかパターンのストーリーは、これまでもありました。
図書館ではありませんが、書店を舞台にした『本の森のあかり』や、大崎梢さんの原作を久世番子さんが漫画化した『配達赤ずきん』などがあります。実際の図書館でないけれど、『鞄図書館』もあります。
『夜明けの図書館』は、ほんわかして、味わいのある図書館ストーリーです。
でも、インパクトがない、何か物足らない。
別にツッコミどころが無いから、つまらないというわけではありません。
すごく美人の女優さんで、役柄をきちんとこなし、そつが無いけれど、何か魅力ないという人っていますよね。そうねえ、『渡鬼』に出演していた中田喜子さんのような感じかな。泉ピン子さんのほうが強烈な魅力がある。
連載が続くようなので、期待しましょう。
ほんわか路線を裏切って、サスペンスになってくれたら、面白いかもしれません。レファレンスは、サスペンスそのものですからね。
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