October 30, 2008

絵本のコーナーに。。。

 むかし、ある図書館でこんなことがあった。

 そこの図書館は資料費を仰山持っていて、毎日、出版される本を納入業者から片っぱしから購入してしたそうな。選書もする暇もなく、分類ラベルも業者に任せて、業者が納品した本をアルバイトに排架させておったそうな。

 あるとき、絵本を選んでいた子が母親のところに、トコトコとやってきて、「ママ、この本読んで」と絵本を差し出しおった。

 母親は絵本を開いてびっくりして、腰を抜かしおった。

 タコの足が女の股に伸びて。。。

 ページをめくれば、

 薄手の和服を羽織り、髷を結った、細目の男女が絡み合う。

 絵本は絵本でも、春画満載の江戸の艶本、エロ本だった。

 たしかに絵本だから、絵本に分類されてしまったのだろう。

 それにしても、フーウッ(嘆息)

 公立図書館も専門職の司書が少なくなってきて、選書も、分類も、目録も業者任せになってきている。資格のないアルバイトを雇って、排架をさせている。お菓子代で釣って、ボランティアに来てもらっている図書館もある。

 やはり図書館には専門職が必要だと思う。

 図書館を舞台にしたポルノ小説を読んで、ふと思い出した。

 『図書館司書・麻里』は、スポーツ新聞の片隅にある連載小説みたいに、体の部位をしめす語彙連発の表現にあふれていますが、ところどころ『群書類従』などを登場させて、著者の教養の片鱗を見せる点があります。著者は図書館も頻繁に使っているようで、館内の描写が上手です。著者は群馬大学教育学部卒業で、しかも公立学校の先生をされていた方です。
 しかしながら、全篇、性描写で埋め尽くされていますので、読みなれている方は別として、減感作効果で、読み進むと身も心も萎えます。スポーツ紙の片隅を通勤電車の中でひそかに読むのが、ちょうど良いのでは、と思っちゃったりして。
Posted by falcon at 22:40:51 | from category: Main | TrackBacks
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