October 26, 2008

秋の犬山へ

 週末、気の置けない友人たちと名古屋へ行ってきた。
 久しぶりに会う人もいて、たった一泊二日なのに、のんびりと過ごしてきた。
 名古屋と言えば、東京在住の者にしてみれば、関西へ行くときの通過地点でしかない。観光するといっても、どこへ行こうか、と思いあぐねてしまう。すでに名古屋へは3回くらい行ったことがあるのに、名古屋城すら近くで見たこともない。
 今回、徳川美術館と蓬左文庫、犬山へ行った。
 徳川美術館では、室町幕府の将軍が収集した唐物を中心にした美術工芸品の数々を見ることができた。そのほとんどが、徳川家康に伝えられて、尾張徳川家へ伝承されたものである。ちょうど新書の『足利義満』を読んでいたので、知っている歴史上の人物が書いた手紙などを見ることができて、興味深かった。天皇や上皇の手紙が展示されていて、見学していた人が「まるで女性が書いたような流麗な仮名文字ねえ」と感嘆していたが、それもそのはず、宮中の女官たちが天皇の言葉を代筆しているからだ。
 蓬左文庫は徳川美術館と併設していて、名古屋市立の図書館となっている。貴重な書物を閲覧、複写(和古書の現物からの複写はできないので、影印本などから複写)できる。
 徳川美術館は、国宝『源氏物語絵巻』がある。五年おきに、徳川美術館と東京の五島美術館とで『源氏物語絵巻』全巻の展示が行われている。徳川美術館では11月に「宿木」など一部が公開される。

 日曜日は雨がしとしと降る中、犬山へ行った。如庵、犬山城、からくり館などを訪ねて、秋祭りでにぎわう城下町を散策した。
 天気が良かったならば、明治村、モンキーセンターへ行きたかったが、あまりの冷え込みで行くのをあきらめた。

 これから紅葉の美しい季節になる。秋の名古屋、犬山も良い。

Posted by falcon at 23:30:18 | from category: Main | TrackBacks
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