April 29, 2007

美しさと清らかさと

 フランスから戻ってきて、夢心地の気分も抜けてきました。疲れも取れて、日常の仕事に打ち込む気になってきました。
 今日、東京駅の周辺を歩いたのですが、見上げるほどの高いビルディングが建っているので吃驚しました。こんなに高いビルが必要なのか?不思議に思います。
 フランス人が日本の町を非難するときに、「建物の高さが規制されず、外見が統一されていない。」と、建物の美観を問題にします。確かに、パリは19世紀の都市大改造計画で建物と景観の調和が重視されています。溜息が出るほど、街は美しいと思います。
 でも、パリで建物の美しさを見惚れてばかりいると、足元に注意がいかなくなり、犬のウンチを踏みつけてしまいます。フランス人の犬好きは世界でも類を見ません。飼い犬でも、野良犬でも、道端で腰をかがめて、ふんばっている姿をしばしば見かけます。踏むだけでは気分が悪くなるだけですが、滑って転ぶ人が後を絶たず、パリ市は数年前に条例で観光客の多く集まる中心部では、飼い主が始末するように定めました。しかしながら、出物腫れ物、所構わずですから、始末が悪い。さらに日本よりも道にゴミが散らかっている光景を見かけます。大昔の話を持ち出しても意味が無いのは分かっていますが、パリでは汚物を道に捨てる習慣があったために、ハイヒールが生まれたとの話もあるくらいです。
 その点、日本では近年、飼い犬の落し物は飼い主が始末するようになっているので、足元をキョロキョロ見なくても良いですね。とはいえ、糞を入れたビニールを道に平気で放置している小父さん、小母さんがいます。気をつけてください。小父さん、小母さんの悪気がない素振りが余計に腹が立ちます。犬には罪はないけど。
 フランス人は確かに美観を気にするかもしれないが、清潔感がないのです。一方、日本人は美観よりも清潔感を優先します。
 フランス人にはトイレに入って用を足しても、手を洗わない人が多いといわれています。湿気が少ない国ですから、雑菌の発生を気にしないのでしょう。日本人から見ると、気味悪いですね。
 

Posted by falcon at 22:11:31 | from category: Main | TrackBacks
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