July 31, 2011

ライブラリーズ・オブ・カリビアン

 明日はもう8月ですね。
 しばらく日本を離れます。
 ジャマイカで学校図書館の大会があり、プエルトリコでIFLA(国際図書館連盟)大会があります。

 東京地方は涼しい。
 猛暑は嫌ですが、夏空を見ることができないのも残念です。

 ジャマイカへは直行便が無いので、一度、ニューヨークへ行きます。Falconは、いままでパリ、ロンドンなど世界の主要都市へ行ったことがありますが、まだ北京とワシントン、ニューヨーク、ベルリンは行ったことありません。チュニジアは行ったことがありますが、ハワイも、グアムもサイパンも行ったことがありません。
 もともと、アメリカ合衆国、つまり、アメリカが嫌いなんです。
 アメリカへ行ったのは、十数年前にサンフランシスコ、十年前にアラバマ州のバーミングハムへ行ったくらいです。

 ニューヨークは大変な猛暑のようです。
 東京が暑くなるころ、ニューヨークへ行きます。
 たった一泊ですが、ニューヨーク公共図書館と自由の女神ぐらいは見学して来ようかなと思います。ハドソン湾からマンハッタンを見てみましょう。

 昔、映画を見まくっていたころ、『ソフィーの選択』で観たニューヨークの町が忘れられません。

 仕事が山積みでしたが、やっと片付いてきました。もうちょっと、残っています。
 旅の準備をしなければなりません。

08:24:00 | falcon | comments(0) | TrackBacks

July 30, 2011

たんぱく質の神秘、アミノ酸の魅力

 講談社ブルーバックスの『たんぱく質入門』を読んでいました。



 肉や卵、魚肉に熱を加えると、硬くなりますよね。たんぱく質が熱変性するんです。Falconはたんぱく質が熱変性すると、消化しにくくなると思っていました。つまり、消化器官でアミノ酸に分解できなくなると思っていたのです。むしろ、生のほうが消化しやすいと思っていました。
 この本で、この疑問は一気に解決しました。
 たんぱく質は熱変性したほうが消化しやすくなるんです。
 読み始めたのが、ちょうど牛生肉による食中毒が問題になっていたときだったので、肉は生よりも熱で調理したほうが良いことに納得しました。

 今、話題の熱ストレスたんぱく質、インフルエンザの感染、牛海綿脳症(ヤコブ病)の原因とされるプリオンの正体、細胞膜の糖鎖と次から次へとたんぱく質の話題が登場します。
 動物、人間の生命現象のほとんどがたんぱく質によるものなんですね。

 マシンエクササイズや水泳の後に、ペプチド・アミノ酸を含んだ飲料を飲みます。たんぱく質は、本当に大切だなあと思います。

 米も実は良質のアミノ酸を含んでいます。日本人が米を食べ続けたのは、それなりの理由があったんですね。
 自動車の排気ガスに含まれる窒素酸化物は、廻り廻って、イネが吸収して、米のアミノ酸になるんです。米の表面にアミノ酸がたくさん含まれるので、精米すると少なくなるみたいです。

 「自動車が無かったときには、イネはどうやって窒素酸化物を吸収できたのかなあ」

 鋭い質問ですね。
 雷で窒素酸化物が作られたんです。空気中の放電で、窒素と酸素が化合したんです。

 「だから、稲妻っていうのか」

 昔の人も雷がイネの生育を助けることを知っていたのかもしれませんね。

 高校で生物と化学をしっかり学んでいる人なら、すらすら読めます。Sという元素記号が何だったけ、という人には無理かなあ。DNAの塩基がアデニン、チミン、グアニン、シトシンであることを知っていれば、問題なく理解できます。筋肉がアクチンとミオシンによって動くことも知っていますよね。

 「“おしん”なら知っているけど。大根飯、おもいだすなあ」

 アクチンとミオシンです!

 「犬の散歩にしろ、D、D、DNAにしろ、文系の人間をなめてかかっているな、あんた」

 図書館に関わる人間は、幅広く知らないといけません。

 「はい、はい、わかりました!」

21:11:40 | falcon | comments(0) | TrackBacks

July 29, 2011

うふふ、桃

 東京地方は台風の後、爽やかな夏空が続いたと思ったら、じめじめとした梅雨のような毎日です。

 今日の夕方、国立新美術館の「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」へ行ってきました。コロー、クールベ、マネから印象派と後期印象派・新印象派の名品ばかり、これだけ印象派のコレクションをたっぷり見られるのは、滅多にありません。
 金曜日の夕方でしたので、のんびり、たっぷり時間をかけて、鑑賞できました。
 もう、目から涙、口から涎が垂れ流し状態でした。

 でね、アンリ・ファンタン・ラ・トゥールの桃の絵に注目しました。斜め上から描く、構図としても面白いのですが、その美味しそうなこと、たとえようがありません。次に、ルノアールの桃の絵です。燃え上がる炎に包まれたような、真っ赤な桃も、これまた美味しそうです。そうしたら、やっぱり来るなあと思っていました。セザンヌの桃とリンゴの絵です。こちらは立体の妙を目で楽しむものでした。この展覧会、桃に注目してください。
 

 家に戻って、NHK『世界ふれあい街歩き』で、セザンヌが生まれて、晩年を過ごしたエクサン・プロヴァンスでした。

 これからよく冷えた桃を食べます。

 中から桃太郎が生まれるかもしれません。
 それも傲慢で、ぐうたらな、嫌な奴だったりして。

22:46:21 | falcon | comments(0) | TrackBacks

世界ふしぎ《な間違い》発見

 TBS『世界ふしぎ発見』は欠かさず観ています、と言いたいところですけど、ときどき、見るのを忘れてしまいます。

 でね、7月2日の第1192回「風になれ! ジロ・デ・イタリア 自転車紀行」で、気になっていることがあるんです。

 番組の中で、北イタリアの町ラヴェンナにあるモザイク画の美しい教会を、「サン・ヴィターレ教会」として紹介していましたが、あれはラヴェンナの町から少し離れたクラッセにある「サンタポッリナーレ・イン・クラッセ聖堂」でした。
 2年前、IFLA大会がミラノであったとき、ラヴェンナへ行って、モザイク画を見て歩きました。
 サン・ヴィターレ教会は、ラヴェンナの街中にあって、東ローマ皇帝ユスティニアヌスと皇后テオドラ、その廷臣たちのモザイク画が美しい教会です。世界遺産の中で、最も美しい芸術の一つだと思います。

00:59:04 | falcon | comments(0) | TrackBacks

犬の「さんぽ」が4類の自然科学なの?

 7月28日の早朝、放送大学の司書教諭科目を見ていました。というのも、大学の前期試験の成績処理をして、徹夜しちゃったのです。

 午前6時ごろから塩谷京子先生の「学習指導と学校図書館」の番組の中で、司書教諭の授業の場面があります。おそらく、静岡県の現役の小学校の先生たちが児童・生徒役をしている疑似授業です。全員、科白の棒読みで学芸会の児童劇のようでした。それで「ウェビング」の説明で、犬を中心に小さなテーマを図式化していました。小さなテーマにNDCの分類記号の主類を付けていました。介助犬や盲導犬を3類・社会科学にするのは、369社会福祉ですから理解できます。ブレインストーミングで「さんぽ」という意見がありました。そこで、司書教諭の先生役が、犬の「さんぽ」を4類・自然科学に分類しました。
 まず、ウェビングで、分類記号を付けるなら、「犬の散歩」を小さなテーマに取り上げるのに無理があります。子どもの発想ならともかく、先生たちが子どもの役をしているなら、疑問を持たれるようなテーマ(犬の散歩)を避けるべきです。いっそ、4類・自然科学の例として示すのであれば、犬の仲間(イヌ科)であるオオカミ、キツネ、タヌキを示して、すんなり489哺乳類と言うことで、問題ありませんでした。子どもたちも犬の仲間なら、興味がわきます。朝早く、大笑いをこらえるのに必死になり、徹夜したのに、「犬のさんぽ」が気になり、目がさえてしまいした。
 司書教諭なのに、図書館の分類がわからない実情を露呈していて、図書館の同業者として、恥の極みですね。

 それから「ももたろう」とありましたけど、9類・文学にしていました。「ももたろう」は学校図書館では「お話」でしょうがNDCに忠実に従えば、昔話で、伝説388ですね。

 ちなみに「桃太郎」を9類・文学にするなら、芥川龍之介のパロディー版の「桃太郎」があります。中学生や高校生ならば、芥川の意図が読めるとでしょう。青空文庫で芥川のパロディー版「桃太郎」が読めます。短い作品ですから、あっという間に読めます。さすがに放送大学の番組に出演した先生たちは、芥川版の「桃太郎」までは想定していないでしょう。


 6時45分ごろから気谷陽子先生「情報メディアの活用」も見ていました。
 気谷陽子さんは以前から、よく知っています。とても人柄の良い人です。気谷さんは大学図書館でレファレンスの専門家なんですけどね。学校図書館って、専門家が少ないからね、仕方ないか。。。

00:28:54 | falcon | comments(0) | TrackBacks