July 26, 2010

岩波ホールに不満がある

 岩波ホールには昔から不満がある。

 床に傾斜が無く、スクリーンが低いので、前の座席に、座高の高い、言いかえれば胴が長い、しかも頭のデカイ人が座ると、前の人の頭と字幕を観るだけになってしまう。
 日本人は米を主食として野菜を良く食べるので、腸が長くなり、胴が長くなる、つまり脚が短く、胴長になる。
 今日は混んでいたので、前に座高の高い人が座って、スクリーンに頭がかかって、見づらかった。

 昔っからなんだけどさ、前のほうに座る人は首を伸ばさないでほしい。デカイ頭が邪魔なんだよね。

 Falconは小顔で座高が低いけど、できるだけ頭を低くして座っている。

 「ちょっと待った!、小顔で、座高が低いって、自慢したいの?」

 ええ、そうですけど、何か!?

 「ふん! 頭が小さいってことは、脳が小さいんだよね」

 なんとでも言ってください。

20:56:36 | falcon | comments(0) | TrackBacks

岩波ホールへ

 岩波ホールで『パリ20区、僕たちのクラス』を観てきた。

 これは昨年、翻訳が刊行された小説『教室へEntre les murs』の映画化である。

 小説を翻訳で読んだときは、主人公の国語(フランス語)教師の荒々しい発言と、とげとげしい生徒たちとのやり取りが印象に残って、写実的だなあと思う反面、日本の教師ドラマとは違うなあ、つまり、厳しい態度の中にも思いやりが感じられる感動的な場面が無いと思った。
 映画の主人公の教師は作者自身が演じている。小説の印象と異なって、まなざしがやさしい。べたべたの感動シーンは無いが、密やかな生徒たちへの心配りが伝わってくる。

 パリの20区と言えば、ベルヴィルが中心で、サハラ以南のアフリカや北アフリカからの移民の1世、2世、3世、中国系の移民たち、白人と言っても、ポーランド、スペインなどの移民の子孫の多い地域だ。クラスの生徒たちも、黒人、アラブ人(ベルベル人?)、中国人と多様である。ベルヴィルと言えば、エディット・ピアフが出てきたパリの下町である。おそらく、フランス映画と聞いて、気取って映画を観に来ていた日本人のおじさん、おばさんたちは間違っても観光で行くはずの無い地域である。

 CDI、つまり学校図書館の場面が3回(?)ある。それも職員と保護者の会議の場面と懲罰会議の場面である。パリの中学校(コレージュ)のCDIなのだから、ドキュマンタリスト教員が居てもおかしくないのに何故か出てこない。パリ市はドキュマンタリスト教員の配置率が高いはずなのだが、やはり20区の底辺校だからだろうか。
 書架に複本が多いのは教科書だからである。フランスの中学校(コレージュ)は教科書を貸出している。教科書に書き込みをしたり、紛失すると罰金が科せられる。

20:39:47 | falcon | comments(0) | TrackBacks