March 28, 2015

フランスの語学留学は難しくなったようだ

 《ああ、フランスに留学したいなあ》と思っても、最近、厳しくなったようだ。
 特にワーキングホリデーは厳しく制限されている。なにしろ失業率の上昇でオランド政権は四苦八苦状態。スペイン出身で国民に大人気のバルス首相も、右寄りの政策を取れば左派から《裏切り者》扱いされるし、左寄りの政策を取るとサルコジ氏やルペンの娘さんがここぞとばかりに口を出す。

 そんなわけでフランス語を学んで、ちょっとアルバイト、フランス人の彼氏、彼女に言い寄られて、、、なんて甘い夢は過去のことのようだ。

 語学を学ぶのではなく、大学などで学問を学ぶならばフランスでは優遇される。
 日本のある学者が書いた本に《欧米の大学は私立大学》と決めつけていた本があったが、それは米国と英国の有名大学が私立学校であり、大陸側の欧州の大学は国立大学(王立大学、州立大学)ほとんどということを知らないからである。特にフランスは国立大学がほとんどで、宗教系の大学が私立大学である。フランス大革命のとき、政教分離で、公教育から宗教を切り離したからで、米国だけを《欧米》と勘違いしている日本の学者はわかっていない。学者である以上、フランス大革命くらい知っていてほしい。
 ということで、フランスの大学は授業料が安い。かつては無料だったが、今は多少は払う。
 パリ、マルセイユは安全とは言えないが、地方都市は比較的安全で、インフラやユーティリティもしっかりしている。

 はっきり言っておくが、アメリカの有名大学は《金の亡者》である。高い授業料を株の投資、土地の買収・転売につぎ込んでいる。中国や韓国の留学生が多いのは、そのため!学問よりも高い授業料を払って、アメリカで勉強したという箔をつけたいためだ。英国の有名大学もアメリカに倣っている。英米の有名大学は教育機関というよりも利潤を追求する企業である。その点、日本の大学はまだ良心的といえる。
 金を払えば勉強せずとも学位がもらえるという悪しき習慣は、大学が率先して利潤を追求しているからで、教育機関としての自覚を持たないと根本的な解決にならない。例のコピペ論文もここに問題の根っこがある。

 《Falconさんはどうしているの》

 うん、まあ目的があって来たんだ。

15:05:33 | falcon | comments(0) | TrackBacks