September 09, 2014

Felix Vallottonの傑作をリヨンで発見!

 昨日、東京でヴァロットン展を見てきました。
 テレビ番組で紹介されている作品のほか、たくさんの作品があり、それぞれの描き方、対象の捉え方が違うので、印象が次から次へと変化して、見ごたえがありました。とくに第一次世界大戦を題材に描いた絵画、版画が心に残りました。版画の作品が暴動を描いていても、どことなくユーモラスで、現在のバンド・デシネに通じるものがあると思います。深刻な題材を軽く受け流すことで、観る者に強い印象を与えるというヴァロットンの諧謔味を感じさせます。

 さて、今回、IFLAリヨン大会に参加して、参加証を提示すると、リヨン美術館が無料で見学できました。一番のお目当てはシャヴァンヌの壁画でした。東京で絵画作品として見ましたが、壁画はどうしても見たいと思っていました。そのほか、印象派の作品や数多くの作品に魅了されましたが、なかでも、今話題のヴァロットンの作品を発見できたことは、予想外の驚きでした。

 そうですよね、オルセー美術館などで、きっと見かけているはずなんです。画家の名前をよく知らなくて、素通りしてしまっていた。ミレー、マネ、モネ、ルノアール、ゴッホ、セザンヌといった誰でも知っている画家の絵を真剣に観て、ヴァロットンなんて気にも留めなかっただけだと思います。

 今回は見のがしませんでした。

 リヨン美術館にはヴァロットンの作品が1点だけ展示されていました。Le chemin apres la pluie(apresのeにアクサン・グラヴがつきます)、「雨上がりの道」です。小さな作品ですが、ヴァロットンの作風がよく表れています。東京で見られないのはちょっと残念です。

23:34:34 | falcon | comments(0) | TrackBacks

フランスとロシアのトイレ事情

 いささか尾籠な話で恐縮するが、今回、トイレでは困り果てたことがあった。
 リヨンでのことだが、学校図書館の見学の際に、トイレを借りた。用を足そうと便座に座ったのだが、トイレットペーパーが無い!仕方ないので、ムスリム方式で処理をした。

 「ということは、左手で。。。」

 そのとおり。モロッコやチュニジア、ムスリムではないけれど、タイやインドネシアでも体験済みである。
 9月1日の新学期を前に、工事を急いでいる新築の学校だから、備え付けるのを忘れたのかと思った。

 ところが、リヨン市立中央図書館(新市街のパール・デュ駅の前にそびえたっている)のトイレに入ったときに気がついた。入り口のところに「紙を忘れていませんか?」と張り紙がしてある。ということは、公共施設のトイレではトイレットペーパーが設置されていない。つまり、持参しなければならない。
 日本は、なんと親切なことに公共施設のトイレには必ずトイレットペーパーがある。
 フランスを旅する人は十分に気をつけてほしい。
 Falconみたいに臨機応変にムスリム方式で対応できるならば問題ないけれど。

 ロシアはトイレットペーパーがあっても、流してはいけないと言われる。流すと詰まる危険性があるからだ。そこで便器の横にある屑かごに捨てなければならない。ホテルなどでは流しても問題は無い。

 つまるところ、ムスリム方式が環境に優しく、意外と清潔だと言える。元々、身体の中にあったものだから、臭いはともかく、汚いわけではない。もし汚くて、危険ならば、それは重大な伝染病に冒されているわけだ。

 「それで、ちゃんと手は洗っているんでしょうね」

 もちろん!

21:55:56 | falcon | comments(0) | TrackBacks