February 02, 2014

久しぶりに観能

 最近、久しぶりに能楽鑑賞を始めた。
 国立能楽堂で、10日ぐらい前に『呉服(くれは)』を見た。観世流宗家の観世清和氏がシテを務めた。
 能が始まる前の、ピーンと張り詰めた緊張と静けさがたまらない。日頃の雑事を忘れさせてくれる。

 で、数日前、国立能楽堂の若手能の公演で、狂言『石神』と能『道成寺』を見た。
 『道成寺』はなんとかしてみたいと思っていた。念願がかなった。なにしろ宝生能楽堂の春の別会で観ようと思ってもチケット購入は難しい。
 若手能とは言え、素晴らしかった。
 風邪をこじらせて、鼻水をすする音や咳で周りの人に迷惑をかけないか、ハラハラしていたが、体調がよくなり、無事に観ることができた。約2時間の長丁場なので、観終わるまで気が抜けなかった。見所(みどころ:注、能の用語で「見所(けんしょ)」がある。客席のことをいう)が満載で、飽きることなく、楽しめた。
 『道成寺』は激しいアクションが、他の作品とは大きく異なる。白拍子(前シテ)の鐘入りの場面は圧巻そのもの。
 見られて、本当に良かった。

21:49:06 | falcon | comments(0) | TrackBacks