January 08, 2014

じぇじぇ!イタリア版・図書館情報学検定試験

 年末、Amazon.itでイタリア語の本を購入した。その中に、イタリア版・図書館情報学検定試験と言える本がある。

 I test dei concorsi per bibliotecario. Eserciziario



 最新版は第5版で、2012年に刊行された。

 全部で約600問。問題は若干、やさしい。質問のイタリア語の文章がとてもわかりやすいので、初級イタリア語文法の実力でも理解できる。しかしながら、イタリアの図書館や資料の歴史、イタリアの図書館の制度が理解できていないと、解答は難しい。

 図書館情報学の各分野の基本問題と解説、発展問題(解答があるのみで、解説はない)がある。
 三者択一か、四者択一でマークシートになっていて、どうやら実際にテストが行われたらしい。テストの実績についての解説もある。まだ細かくは読んでいないが、対象は図書館職員のようだ。

 イタリアって、そんなに図書館活動が盛んだったけなあと思う。

 宍戸勉先生がイタリアの図書館に関する本を刊行していたし、アントネッラ・アンニョリさんが『知の広場』(翻訳はみすず書房刊行)を書いている。



 日本の研究者はアメリカやイギリスのことばかりで、ヨーロッパの国の図書館に関心がないけど、イタリアは案外、図書館活動が盛んなのかもしれない。

 昨年アンニョリさんが来日したときの講演では、イタリアでは図書館職員の養成がしっかりと行われていないので、職員の老齢化が進んでいるとの話だった。

 Falconはイタリア語を少し勉強しているけど、フランス語ほどすらすらとは読めない。がんばって、勉強するか!ちょうどいい、やる気の出る本に出会えた気がする。

00:24:10 | falcon | comments(0) | TrackBacks