January 28, 2014

老人天国問題!から、オレって男言葉?女ことば問題まで

 このブログで何度か取り上げたけど、今の日本で若者による革命が起きないのは不思議としか思えない。

 「ちょっと待った!、革命なんて物騒なこと言わないほうがいいわよ」

 大袈裟かもしれないけど、日本は老人天国、若者地獄の国だ。なにしろ、今、後期高齢者と言われる人たちは、年金を過払いされている。池上さんの番組を見ている人なら、ピンとくるはず。年金は物価の上昇、下降に合わせて、支払われる金額を決めている。バブル経済の破綻以降、デフレになって、物価が下降しているのに、物価が高かったときの水準で年金が支払われていた。今の後期高齢者の世代は、働いていた時に自分が支払っていた年金よりも、がっぽがっぽともらっているわけ。大勢のお年寄りはお金が無くて困っていると思ったら、かなり金持ちが多い。だから、オレオレ詐欺が後を絶たない。老人が本当に困っていたら、若者も詐欺してまでも金を奪うわけがない。

 「ちょっと待った!、それじゃ、オレオレ詐欺に同情して、肯定していませんか」

 そんなつもりはない。人の金を奪うのは泥棒だ。犯罪を肯定するつもりはない。しかし、若者が働いても働いても、自分の老後のためと思って払っている年金が、高齢者に過払いされているというのも納得がいかない。しかも、定年退職して、さらに働こうとする高齢者を支援するのは考えものだ。それよりも若者の働く場所を確保してほしい。政治に問題がありますよね。
 今度の東京都知事選挙の争点になりませんね。だって、立候補者のほとんどがジジイだもん。これこそ、ジジ問題だわ(笑)。

 もし、逆に若者がお金持ちで、老人が貧乏だったら、「ワシワシ詐欺」が流行るかなと、想像してみた。

 老人「ワシじゃ、今度、ガンの治療で重粒子線って言うのを使うので、100万円必要なんだが」

 若者「えっ、うちの祖父ちゃん、こないだ、死んだよ。まさか生き返った?」

 漫才のネタにもならないなあ。ワシ(鷲)がサギ(鷺)をして、孫に金をたか(鷹)るとは。

 でね、「俺」って、今では男言葉ですよね。実は大正時代までは、女ことばでした。
 Falconの祖母は明治の終わりごろに生まれて、大正時代に青春期だった人です。山梨県出身で、東京に出てきて、女工として働いていたらしいのですが、祖母は始終、自分のことを「俺」って呼んでいました。たまに「わたし」と呼ぶこともありましたが、それはかしこまったときだけです。普段は、「俺」でした。
 「俺」が男言葉になったのは、昭和になってからです。「○様と俺とは、ほにゃららっら〜」って歌がありますよね。著作権の問題があるので、問題にならない程度にとどめます。
 いまでは、すっかり男言葉の「俺」ですが、100年前は女言葉でした。

01:26:59 | falcon | comments(0) | TrackBacks

January 27, 2014

パリのブキニスト

 実はさー、まだパリにいたんだ。

 「え、このクソ忙しい時期に、パリに行っていたの?」

 想像上のネ、パリだ。



 メトロでパリ散歩を楽しんだ後は、サスペンスの世界でパリを駆け巡ってみようというわけ。

 セーヌ川の岸辺に緑色の箱が並んでいるの、知ってる?

 「ああ、あれね。昼間になると、葉書や小物と一緒に、古本売っている人が立っているわね」

 そうそう、ブキニストっていう、古本屋さんのこと。日本で古本屋さんと言うと、東京の神保町の古本屋さんを浮かべるけど、この本に登場するパリの古本屋さんは、セーヌ川の河岸に箱一個で古本や観光客相手に葉書や小物を売っている、どっちかと言えば、露店の古本屋さんだ。

 「で、どんな話なの?」

 サスペンス小説というより、ミステリー小説かな。銃撃戦やアクション・シーンもあるし、謎解きもある。だから、あまり説明できない。古書店主、つまりブキニストたちが誘拐されたり、殺害されたりする。その真相を探ろうと、アメリカ大使館職員が活躍する。

 「なんだか、面白そうね」

 アメリカ人がパリで起こった事件に首突っ込むのは、何でやねん、と突っ込みたくなるけど、そこはグッと押さえて、まあまあ楽しめた。古本や図書館が出てくるのかなと待ち構えていたら、フランス国立図書館ミッテラン新館が、ちびっと出てきた。あと、豪邸の図書室が出てきたわ。

 「あら、それだけ?」

 ん、で、パリの風情が楽しめた。一応、ミステリー小説なので、ここまでの紹介で、やめとく。

 今はこれを読んでいる。



 本をとことん愛している男たちの物語、実は実話なんだ。まるで小説のように話が展開する。これが実話だったとは、信じられない。勿論、図書館も話題に上る。
 図書館と本を愛する皆さんに、お勧めの本です。

 タイトルに「図書館」を含まない本は、実に興味深い。

 申し訳ないけど、この公式とも言える原理は変わらないようだ。

23:50:59 | falcon | comments(0) | TrackBacks

January 08, 2014

じぇじぇ!イタリア版・図書館情報学検定試験

 年末、Amazon.itでイタリア語の本を購入した。その中に、イタリア版・図書館情報学検定試験と言える本がある。

 I test dei concorsi per bibliotecario. Eserciziario



 最新版は第5版で、2012年に刊行された。

 全部で約600問。問題は若干、やさしい。質問のイタリア語の文章がとてもわかりやすいので、初級イタリア語文法の実力でも理解できる。しかしながら、イタリアの図書館や資料の歴史、イタリアの図書館の制度が理解できていないと、解答は難しい。

 図書館情報学の各分野の基本問題と解説、発展問題(解答があるのみで、解説はない)がある。
 三者択一か、四者択一でマークシートになっていて、どうやら実際にテストが行われたらしい。テストの実績についての解説もある。まだ細かくは読んでいないが、対象は図書館職員のようだ。

 イタリアって、そんなに図書館活動が盛んだったけなあと思う。

 宍戸勉先生がイタリアの図書館に関する本を刊行していたし、アントネッラ・アンニョリさんが『知の広場』(翻訳はみすず書房刊行)を書いている。



 日本の研究者はアメリカやイギリスのことばかりで、ヨーロッパの国の図書館に関心がないけど、イタリアは案外、図書館活動が盛んなのかもしれない。

 昨年アンニョリさんが来日したときの講演では、イタリアでは図書館職員の養成がしっかりと行われていないので、職員の老齢化が進んでいるとの話だった。

 Falconはイタリア語を少し勉強しているけど、フランス語ほどすらすらとは読めない。がんばって、勉強するか!ちょうどいい、やる気の出る本に出会えた気がする。

00:24:10 | falcon | comments(0) | TrackBacks