September 03, 2013

バリ島ウブドにある2つの図書館

 今回、若い友人がバリ島のほぼ中央部のウブドという町に2つの図書館があることを教えてくれた。いつもは念入りに現地の図書館情報を調べて行くのだが、今回だけは手抜かりであった。幸い、彼が教えてくれたので、救われた。

 一つは「ウブド子ども図書館」で、2010年頃に日本人の篤志家たちで創設した図書館だが、入口はしまっていて、窓からのぞくと本と書架を残して、もぬけの殻だった。机もイスもない。事実上、閉鎖されている。残念だった。

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 どのような事情があったのかわからないが、本当に残念だ。

 身勝手な意見を述べる。一般論として受け止めてほしい。ウブドの子ども図書館の関係者を責めているのではない。

 図書館をつくる活動は素晴らしいけど、維持していくのが大変である。文系の人間は、夢を実現するだけで満足してしまうし、あえなく挫折することでもロマンを感じて感傷に浸る。しかしながら、図書館の経営・運営は夢と挫折で終わらせてはならない。図書館の日常は砂を噛むような無味乾燥なことも少なくない。それを維持していくことが大切なのである。感動とロマンは読者にある。

 せっかくの施設だから、再開を望む。

 もうひとつは、町のサッカー場の近くにある図書館で、アメリカ人の篤志家が寄付して創ったらしい。英語の図書がほとんどだが、児童書も豊富にあって、かなり使われているようだ。入り口が狭く、観光目的で訪れている人にはわかりにくい。

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09:25:47 | falcon | comments(0) | TrackBacks